中華人民共和国(蘇州)
蘇州駅
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ここは江蘇省、蘇州。
蘇州駅のプラットホームの風景。
蘇州駅
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蘇州へは上海から中国版新幹線の高速鉄道CRHで来ました。
乗り込む人でごった返すホームの風景。
蘇州駅
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蘇州駅ホームは結構広い。
荷物を担いで出口へ向かいます。
観前街
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ここは観前街の入り口。
逆さに書かれた福の文字がある。
倒福と呼ぶ中国での正月である春節に掲げられる縁起物。
福が到達します様に、と言う意味の到の字と、上下逆さまに倒立すると言う意味の倒の字を掛けている。
観前街
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蘇州の街一番の繁華街、観前街。
アメリカ資本のファーストフード・チェーン店も店を出している。
観前街
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大手デパートも建つ観前街。
中央奥には蘇州第一百貨商店がある。
観前街
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ゴールデン・イーグル金鷹百貨店。
中国の大手百貨店チェーン。
観前街
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上海豫園商城蘇州商厦。
名高い上海の豫園にある豫園商城の蘇州支店と言った所か。
観前街
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ショッピングとグルメの繁華街。
大手店舗や高級店だけではなく、街角ではB級グルメも味わえる。
観前街
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美味しそうな匂いを撒いている串焼き屋。
6串が5元と言う事は、日本円で一串17円。
安い。
観前街
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雨に濡れる観前街の脇道の風景。
観前街
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霊星門とある。
これは観前街に建つ道教寺院の入り口の門。
道教寺院
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観前街の北に面して立つ道教の寺院。
観前街は後述する道教寺院の玄妙観の門前町として200年以上の歴史が有る。
道教寺院
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ここは財神大殿。
観前街散策をひとまず後にして寺院を巡ります。
道教寺院
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商店街の風景。
寺院の回廊に沿って店が並んでいる。
道教寺院
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ここは三清殿。
道教寺院の中では最も大きい木造建築物。
道教寺院
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寺院の創建はは春秋時代の晋王朝までさかのぼる。
その後の戦乱の時代、いく度か戦災に遭うが、その度に再建された。
明王朝の時代に道教の聖地として栄え、寺院の数は30以上にもなった。
道教寺院
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清王朝時代の太平天国の乱で多くの寺院が焼失した。
現在は玄妙観、正山門、三清殿、観音殿、文昌殿、寿星殿、財神殿が残る。
道教寺院
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文昌大殿前の大きな香炉。
これら現在に残る建築物群は長江以南地方では最大規模を誇り、中国での文化遺産に制定した全国重点文物保護単位に指定されている。
道教寺院
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最後が玄妙観。
寺院の中心となる建物で、元王朝の時代から、これら道教寺院の全体を玄妙観と呼ばれていた。
観前街
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観前街の外れ、運河に架かる醋坊橋からの風景。
通りの風景
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観前街の外れの通りの風景。
通りの風景
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古き中国の原風景を彷彿とさせる古めかしい建物が続く。
同得興
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ここは蘇州ラーメンの専門店、同得興。
とても有名な老舗で、地元の人も沢山来ていた。
観前街に近い観前店で、他にも十数店舗ある。
同得興
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二階の食堂風景。
一階のレジでスープと具を好みの組み合わせで注文する。
同得興
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書が掛けられている、中国雰囲気たっぷりの食堂の風景。
写真も掛けられていたが、日本のテレビ番組に登場した時の物らしい。
同得興
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お店の二階から見た通りの風景。
山塘街
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ここは山塘街。
昔ながらの蘇州の街並み、水郷風情を残している景観地区。
山塘街
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レトロ調の風情をかもし出している山塘街の通りの風景。
蘇州の観光地でも人気のある所。
山塘街
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山塘街は、後述する虎丘までの運河に沿って続く4K程の通り。
運河に架かる石橋は通貴橋。
山塘街
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山塘街の東、運河は外城河に出る。
左の建物は蘇州に残る城門の一つ、阊門。
山塘街夜景
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昼間の山塘街もレトロな雰囲気を楽しめるが、ここは何と言っても日が落ちてからがとても良い。
山塘街夜景
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けばけばしい照明とは程遠い、赤色提灯の柔らかな灯りに浮かび上がる山塘街の街並み。
この幻想的な夜景はとても魅力的だ。
山塘街夜景
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夜景が楽しめる、通りの散策には持って来いの山塘街。
正面の石橋は前述した通貴橋。
山塘街夜景
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通貴橋の上からの風景。
この辺りは舟着場で、いくつかの舟が停泊していた。
山塘街夜景
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ライトアップられた石橋。
運河を中心にした水郷の街並みが美しい山塘街。
山塘街夜景
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山塘街の通りにあった蘇州商会博物館。
蘇州商会設立100周年記念として建設。
蘇州における商業の発展をテーマに展示している。
山塘街夜景
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一つのお店に入ってみました。
ここはポスターやブロマイドなどを置いていた。
山塘街夜景
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前述した阊門。
昼間とは違って、ライトアップされて夜空に浮かぶ様な美しい城門。
山塘街夜景
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山塘街の運河は、唐の時代に蘇州城と後述する虎丘との間に造られ、運河沿いが商業街として発達、明の時代に最も繁栄した。
山塘街夜景
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外城河に面して建つ六角形の建物は朝宗閣。
山塘街は前述した観前街同様に清王朝時代の太平天国の乱で焼失した。
山塘街夜景
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青森ねぶた祭のねぶたの様な、大きな張りぼて人形が置かれていた。
山塘街夜景
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運河沿いに続く白壁の家々は風情たっぷり。
現在に残る山塘街はその後に景観地区として再現されたもの。
蘇州新区
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ここは蘇州新区と呼ばれる経済開発地区。
多くの高層オフィスビルが建つ。
蘇州新区
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新区のランドマークとなっている高層ビル、シャングリ・ラ。
ホテル兼オフィスビル。
実は筆者の勤める会社の駐在事務所もここに入っていました。
蘇州新区
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新区にはデパートやショーピングセンターなどの複合商業施設が建つ。
写真はカルフール。
フランスのスーパーで、世界各地にチェーン店を展開し、売り上げは世界2位。
蘇州新区
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新区にあった繁華街。
日本料理の店も多く、日本からのビジネスマンも多くいた。
蘇州新区
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シャングリ・ラの夜景。
遠くからも目印になり、夜歩いていても道に迷わない。
蘇州新区
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宿泊したホテルの部屋からの風景。
市内には網の目の様に運河が通っている。
蘇州新区
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市内を流れる運河の風景。
蘇州新区
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市内を流れる運河の風景。
玉山公園
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新区にあった公園、玉山公園。
植木を刈り込んで公園の名前を表示している。
玉山公園
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玉山公園の風景。
公園内は池や運河を引き込んで庭園風にしている。
地元の家族連れも良く訪れる。
玉山公園
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玉山公園の風景。
日本人も多く住む新区では、日中友好の記念行事が良く行われ、ここ玉山公園でも記念植樹式典が行われた。
玉山公園
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玉山公園の風景。
写真中央の山は獅子山。
名の由来はライオンに似ているから。
蘇州楽園と言う遊園地の中心にそびえる岩山。
玉山公園
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運河を挟んで玉山公園の隣にあったビルの建設現場。
実はここは、筆者が勤める関係会社の現地法人の複合商業施設の建設現場です。
市場
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下町の地区へ来ました。
ここは地元の人達が買い物に来る市場。
太湖のほとりに位置する水の都、蘇州は古くから長江南側の江南地方の主要都市として発展してきた。
市場
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店が並ぶ市場の通り。
昭和の香りがします。
春秋戦国時代、呉王朝がこの地に建国し、蘇州を都とし、6代闔閭王の時代に最も栄えた。
市場
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通りからアーケードへ入ります。
ここは衣類が多く置いている。
蘇州は闔閭王の子、夫差王の時代、越王朝によって滅ぼされた。
市場
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市場の外ではリヤカーに乗せた屋台が出ていた。
茹でトウモロコシやクレープの様な物など。
市場
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こちらは焼き芋屋。
ドラム缶を改良して釜にしている。
肌寒い日にはホカホカで甘い焼き芋がいいね。
蘇州工業園区
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ここは蘇州工業園区。
ここもデパートやショーピングセンターなどの複合商業施設が多く建つ。
写真は蘇州印象城ショッピングセンター。
蘇州工業園区
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蘇州久光百貨。
中国の百貨店だが、日本式百貨店として日本からの輸入品の品揃えがとても充実している。
特にデパ地下の食料品コーナーはお寿司や刺身などもあり、日本のデパ地下と見紛う程。
留園
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蘇州と言うより中国を代表する名園の留園。
その入り口風景。
留園
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涵碧山房から眺めた庭園風景。
中央の東屋風建物は可亭、右の小島は小蓬莱。
留園
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池に浮かぶ小舟。
時期によっては、この小舟を池に出し、その上で中国琵琶などを使った演奏が行われ、庭園の風情に合わせた優雅な調べを奏でる。
留園
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左が小蓬莱 右の建物は曲渓楼。
留園を含め、古都蘇州には古典園林と呼ばれる歴史のある中国庭園が多く残る。
留園
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明の時代に造園された事が起源で、清の時代に改築工事が行われ、留園とされた。
皇帝の庭園を皇家園林と呼ぶのに対して、地元有力者の個人の庭園を私家園林と呼ぶ。
長江の南岸地域を江南と言い、留園などを江南私家園林と称する事もある。
留園
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池の対岸へ渡り、可亭から見た風景。
右側は涵碧山房、中央が明瑟楼、左端は緑隠、左手前の島が小蓬萊。
留園
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可亭からさらに奥へ。
屋根のある回廊につながっている中央の建物は聞木犀香軒。
留園
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太湖石のある庭園に出た。
太湖石とは古い石灰岩で、地元蘇州にある大きな湖、太湖で採掘される。
太湖は古代には海で、堆積した石灰岩地層が隆起し、湖周辺の丘陵地はカルスト地形となった。
そして風雨による浸食の結果、奇妙にくぼみ、穴の開いた奇岩が生まれた。
留園
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園内の風景。
様々な奇岩が通路を囲み、奥の壁には回廊が続く。
留園
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この岩の集まりは十二太湖石。
十二支の生き物になぞらえた太湖石の事。
縁起物で、地元の観光客にも人気者。
留園
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この建物は五峰仙館。
元々は来客を迎え入れるゲストハウス。
調度品が置かれ、壁の至る所に書や水墨画が掛けられている。
留園
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留園の秘宝、魚化石。
さかなの化石ではない。
雲南省で産出された天然の大理石。
直径1mの石板を薄く削り、自然に表れた模様。
地には鋭い峰の山々がそびえ、滝から落ちた水は河となる。
天には月が照り、むら雲が流れる。
自然が生んだ天然の山水画。
留園
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留園の園内はとても広い。
所々に園内の案内板が立つ。
留園
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留園の中でも名物となっているのが、6.5mの巨大な一本の太湖石、冠雲峰。
後ろの建物は冠雲楼。
今はお茶屋として一休みする休憩所になっている。
右の東屋は冠雲庵。
留園
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冠雲峰の左には少し小さい瑞雲峰の太湖石が立つ。
左の東屋は冠雲台。
これら冠雲峰を囲む様に建つ亭は、見る方向によって全く異なった冠雲峰を楽しむ為に建てた。
留園
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門の上には東山絲竹とある。
水墨画の題名。
留園
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東山絲竹とあった門を入ったエリア。
竹の植え込みが風情を出している。
留園
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この丸い門は円洞門。
留園ではいくつかの建物があり、それぞれ庭園が配置されている。
それらを回廊が区切っていて、庭園から次の庭園に向かうのに門が開けられている。
留園
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このエリアでは尖った岩を鋭い峰々が続く深山に見立てた庭園がある。
この奇岩は石筍と呼ばれる。
留園
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庭園内には隅々まで水の流れを行き渡らせていて、山水の素朴な美しさを表現している。
留園
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このエリアでは盛り土を行い、人工的な築山を造っている。
登山道を模した石段や笹藪を配置している。
留園
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留園は蘇州古典園林の一つとしてとしてユネスコ世界文化遺産に登録されている。
蘇州にある歴史のある九つの庭園が蘇州古典園林に含まれる。
平江路
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次の場所は平江路。
ここも昔ながらの蘇州の街並みがそのまま保存されている平江区歴史保存地区。
平江路
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運河、石橋、白壁の古い家。
水郷蘇州の名にふさわしい風景が続く。
平江路
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雨に濡れる運河に架かる石橋。
運河が流れるなら橋も多い。
風景にはこの橋も味わいを出している。
平江路
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前述した観前街の東の外れから直ぐの所にある平江路。
平江路はにぎやかでモダンな観前街と真逆な雰囲気を持つ。
平江路
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街角のどこを見ても絵になり、ついついカメラのシャッターを押してしまう。
平江路
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古い建物が続く小さな通りは約1.5k程。
運河沿いの散策をのんびりと楽しめる小路だ。
平江路
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この日は小雨の降る生憎の天気だったが、今写真を見てみると、かえってこれが風情を出している。
真っ青な青空よりは似合うのかも。
平江路
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平江路の中ほどにある全晋会館。
蘇州における、中国伝統演劇を保存、実演している博物館。
平江路
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全晋会館の中にある昆曲博物館。
その入り口風景。
崑曲とは戯曲の一つで、古典中国の舞台演劇。
ユネスコ世界無形文化遺産に登録されている。
平江路
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中に入ると、古めかしい舞台が残されていた。
昆曲古舞台と言う清王朝時代の皇帝、光緒帝によって建てられた屋外の芝居小屋。
保存状態は良く、現在でも実際に使われている。
平江路
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蘇州伝統演劇博物館。
これら全晋会館に残る建物は清王朝時代に山西省の商人たちの家を歴史的建築物として保存している。
博物館内には演劇の資料、遺産、楽器、模型などを展示している。
平江路
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こちらは蘇州評弾博物館。
ここでは評弾と呼ばれる長編の物語を語り聞かせる芸能が演じられている。
平江路
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評弾は演者が楽器を弾き、節のある台詞を語る。
昆曲はアクションや踊りがあるので、言葉が判らなくとも見るだけで楽しめるが、評弾は内容が全く判らなかった。
平江路
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地元の人々の生活が直接伝わって来る平江路の街並み。
平江路
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とても美しい小路。
景観地区の平江路。
平江路
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料理店の軒先がそのまま小路の通りとなっている。
店先で休む地元のお年寄り。
平江路
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白壁の家々が続く。
これら古い家は、内装を改修して民宿やホテルにしている所もあり、一度は泊まってみたいものだ。
虎丘
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ここは虎丘。
呉越の戦いで亡くなった呉王朝の闔閭王が埋葬されていると言う。
虎丘剣池前の広場風景。
虎丘
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虎丘剣池前の広場を反対方向から。
右の平らな岩は千人石。
虎丘
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先程の場所から反対方向の風景。
深い谷の様になった所に虎丘剣池と呼ばれる池がある。
闔閭王の墓への入り口がこの下にあるとの言い伝えがある。
虎丘
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虎丘剣池の風景。
青い文字で風壑雲泉とある。
風と谷と雲と泉、と虎丘の風景を表現している。
虎丘
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剣池を上から見下ろした風景。
剣池の名は細長い剣の様な形から名付けられた。
虎丘
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剣池から更に上に登ると虎丘塔が建つ。
地盤沈下により少し傾いて建っている斜塔。
虎丘
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雲岩寺塔とも呼ばれる、北宋王朝の時代に建てられた八角形の塔はレンガの七層造り。
闔閭王の埋葬後、白虎が現れ墓を守った事から虎丘と言う名が付いた。
虎丘
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池と自然石を中心にした庭園は人気があり、多くの人が訪れる。
前述した山塘街から運河巡りの観光船でも訪れる事ができる。
市内
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蘇州に残る、古めかしい市内の風景。
寒山寺
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ここは寒山寺。
南北朝時代の創建と言う、とても古く由緒のある古刹。
寒山寺の名は仏教の戒律を逸した風変りな僧侶、寒山から来ている。
寒山寺
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寺は度々火災に遭い、その都度再建された。
現在の建物は清の時代の物。
大みそかに撞く大鐘が有名。
報恩寺
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ここは報恩寺。
三国志で有名な呉の皇帝、孫権が母の恩に報いるために建てた。
写真の塔は報恩寺の境内に建つ大きな九層の塔、北寺塔。
水郷
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街を流れる運河の風景。
それぞれの家は舟の乗り場となる階段が付いている。
水郷
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水郷、蘇州の街並み。
動画では少し幅の広い運河をボートで巡ります。
拙政園
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次は拙政園。
江南地方の庭園では留園と並び、随一と言われる名園。
明代に造園された。
拙政園
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園内の風景。
園内はとても広く、東、中、西と3つで構成されていて、池や堀、運河が大部分を占める。
拙政園は蘇州古典園林の一つとしてとしてユネスコ世界文化遺産に登録されている。
拙政園
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園内の風景。
遠くにかすんで見える塔は前述の報恩寺、北寺塔。
造園の技術の一つに、外の建造物や林を背景に取り込んで、一体の風景とする技法がある。
拙政園
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園内の風景。
東屋が建つ小島に架かる石橋。
拙政園
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回廊のある園内の風景。
アップダウンの起伏のある折れ曲がった回廊だ。
蘇州駅
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蘇州の旅はおしまい。
再び蘇州駅に来ました。
蘇州駅
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様々な人々が行き交う蘇州駅前の風景。
これから上海へ戻ります。
蘇州駅
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上海へは高速鉄道で40分少しで行ける。
列車の到着を待つ人々であふれる蘇州駅プラットホームの風景。
蘇州駅