中華人民共和国(明代城壁)
西安城壁
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ここは西安市内に残る明代の城壁。
城壁に残る城門の一つ、西側の安定門の入り口の風景。
安定門
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重要文化財の表示がされている石碑。
西安城墙、安定門とある。
城墙とは城壁の事。
安定門
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城壁の内部へと続く通路。
トンネルの様になっている。
これを見ると、壁の厚みがとても厚い事に気付く。
安定門
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城壁の内側です。
レンガを大量に積み上げて城壁としている。
安定門
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城門の上には楼閣が建つ。
レンガ積みの城壁の高さは12mにもなる。
安定門
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安定門の案内板。
西安城壁は明代の城壁が現在に残り、城壁に囲まれた内側を西安の旧市街と呼んでいる。
安定門
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城壁の内側に残る当時の井戸の跡。
箭楼
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城壁の上に登ってみました。
城壁の上建つ、この建物は箭楼。
櫓(やぐら)の一種。
箭楼
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箭楼は武器弾薬の倉庫であり、攻めてくる敵を見張り、矢を射って攻撃する建物。
建物の壁に小さめの窓が沢山あるが、これが矢を射るための窓。
明代の城壁
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城壁の上、真っ直ぐに北へと延びる明代の城壁。
城壁の上に立つと判るのだが、城壁のとても厚い幅。
城壁の厚みは13mもあり、壁の域を超えている。
明代の城壁
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城壁は一周14kあり、全てつながっていて、一回りする事ができる。
歩きはもちろんだが、14kあるので4時間はかかるだろう。
南門近くにはレンタ・サイクルがあり、城壁の上を自転車で一周できる。
安定門
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西側に造られた安定門はシルクロードの出発点。
遥か西域へ延びる道路は、ラクダのキャラバン隊も通った道だ。
安定門
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南へと続く城壁。
東西に4k、南北に3kの長方形の形をしている。
城壁の上を走る乗り物では、乗合いの電動カートが運行されている。
東西南北のそれぞれの門が停留所となっている。
安定門
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楼閣の建つ安定門の南北には自動車が通り、北側には西行きの、南側には東行きの、一方通行の広い道路が走る。
安定門
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城壁には所々に見張り台が置かれ、城壁の一周には100近い楼閣が建てられ、櫓が築かれた。
城壁の四角に建てられているのを特に角楼と呼ぶ。
安定門
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紀元前10世紀、周の時代、黄河の支流の一つ、渭水の中流域に都が置かれた。
漢の時代に、都は長安と名付けられた。
安定門
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その後も周、隋などの首都を経て、唐の時代には世界最大の都市と言われる大都市となった。
唐が滅亡した後は都は東の洛陽に移され、長安は戦乱で荒廃、一地方都市となる。
安定門
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明の時代に街は西安と改められ、旧市街に残る城壁は、唐の時代の長安城の城壁を基礎にして、明の時代に築かれた。
その後度々修復され、現在でもほぼ完全な形で残っている。
安定門
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明代の城壁から降りて、入り口越しに箭楼の風景。
遥かシルクロードの時代の風情を感じさせてくれる。
安定門
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ここからは1991年の写真。
当時は柵が取り付けられており、城壁の上へは立ち入り禁止になっていた。
安定門
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城壁に造られている楼閣と箭楼は、この安定門以外にも北の安遠門、東の長楽門、南の明徳門が、それぞれ建てられている。
安定門
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他にも城門があり、西には玉祥門、北には尚武門、尚徳門、尚勤門、東には朝陽門、中山門、南には建国門、和平門、文昌門、朱雀門、勿幕門、含光門が残る。
安定門
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安定門の城壁に登る長い石段。
この様な石段は安定門以外には安遠門、長楽門、明徳門にもそれぞれ設置されており、城壁に登る事ができる。
安定門
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城壁の外側には、ぐるりと外堀が囲んでいる。
一般道はこの城壁の下をくぐる。
安定門
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西安はシルクロードの起点とされ、市内に残る、長安の時代の前漢長安城未央宮遺跡と唐長安城大明宮は、シルクロード:長安-天山回廊の交易路網、の一つとしてユネスコ世界文化遺産に登録されている。
鐘楼
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地下鉄、钟楼駅の直ぐ、城壁の中心にある鐘楼。
14世紀後期に建てられた。
初代の鐘は鳴らなくなり、一回り小さい二代目が時を告げている。
鐘楼