中華人民共和国(黄山)
黄山
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安徽省、黄山。
西逓村から2時間ほどの距離にある。
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山麓からの黄山の風景。
ここでシャトルバスに乗り換えます。
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入山には一般の乗用車は乗り入れ禁止。
山麓から専用のシャトルバスで登山口まで向かいます。
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シャトルバス降り場にあった観光客専用通路の入り口。
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ロープウェイ乗り場へ向かう専用通路。
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近くには黄山地質博物館なるものもあった。
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ここは雲谷寺歩行登山口。
ロープウェイを使わず、徒歩にて山頂へ向かう人達が利用する。
休憩しながら数時間は掛かるらしい。
相当な健脚向けコース。
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ロープウェイ乗り場の入り口、雲谷ロープウェイ雲谷寺駅。
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乗り場に掲げられていた黄山の看板。
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乗り場にあった黄山の観光地図。
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ロープウェイからの風景。
既に眼下には絶景が広がる。
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ロープウェイからの風景。
奇跡的なバランスで、落ちずにいる丸い岩。
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ロープウェイからの風景。
筆者の乗ったロープウェイは雲谷ロープウェイだが、他にも玉屏ロープウェイ、太平ロープウェイの3本が運行している。
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ロープウェイからの風景。
切りだった荒々しい断崖の岩山。
ロープウェイは6人乗りで、10分程度で到着する。
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そろそろ終点の白鵝嶺駅に近づいて来た。
ロープウェイの速度はそれ程速いわけでは無く、ゆっくりと車窓の風景を楽しめた。
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白鵝嶺駅に到着。
案内板があった。
展望の良いと評判の始信峰方向へ向かいます。
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登山道からの風景。
黄山観光では自然の山岳景観を比較的簡単に行える。
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黄山の景観をより独特な景観にしているのが、松。
切りだった土も無い岩山に、しがみ付く様に生える松を特に黄山松と呼ぶ。
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黄山は独立峰では無い。
数十もの峰々がそびえる景勝地全体を指す。
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峰々の中でも天都峰、蓮花峰、光明頂は三大主峰と呼ばれている。
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始信峰の展望台。
この辺りの風景区を北海風景区と呼ぶ。
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ロープウェイのある観光地でもあり、ロープウェイ駅から展望台は直ぐだろうと高を括っていたが、とんでもない。
きつい上り下りの階段や山道が続き、へとへとになる。
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沢山の荷物を天秤棒に吊るして担いでいた。
強力さんだ。
山小屋やホテルへ物資を運ぶ力役の人。
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結構、小柄できゃしゃな体つきの強力さん。
アップダウンがとてもきつい黄山の登山道は力役の仕事には辛かろうに。
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黄山の魅力は、切りだった岩山、へばりつく松の木、幻想的な雲海が複合した景観。
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登山道は狭いながら整備されており、複雑な道も分岐路には案内表示が立てられていて、迷う事は無い。
これから獅子峰方面へ向かう。
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黄山摩崖石刻の石碑。
摩崖石刻とは岩山の崖に刻まれた彫刻文字の事。
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黄山摩崖石刻の一つ。
黄山は古くから山岳信仰に基づく修行の場であった。
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獅子峰の数々の奇岩の風景。
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獅子峰の景観は黄山の中でも人気のある景観だ。
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このそそり立った岩は観音峰と呼ばれる奇岩。
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獅子峰の猴子観海の展望台への道。
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猴子観海の説明板。
猴子観海とは猿が海を見ている、と言う意味だそうだ。
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これが猴子観海。
平らな岩山に猿に似ている岩が乗っかっている。
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猴子観海の猿岩をアップで。
猿がうずくまり、膝を抱えて山のふもとの方向を見ている様に、見えなくもないが。
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今日は大晦日。
気温は氷点下。
小川の流れも凍り付いていた。
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説明板には団結松とある。
黄山松には特に名高い松にはそれぞれ名前が付いている。
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団結松の風景。
幾つかの松が根元から一緒に大きくなり、一本の松の様になった。
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黄山の山岳風景は晴れ渡っているより、靄っている風景の方が雰囲気があってよい。
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濃淡だけのモノトーンの世界は山水画の題材となり、水墨画の技法を高めた。
また、中国文学の漢詩にも大きな影響を与えた。
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霞みを食い、不老不死を得た仙人が住む仙境とも呼ばれるが、人を寄せ付けない奇岩と峰々が織りなす黄山の風景から想像させたのだろう。
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ここは排雲亭の展望台。
登山道からの風景。
夕日を眺める絶好のポイント。
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絶壁に取り付けられた桟道。
切りだった山腹の岩肌に棚の様に張り出して造った道。
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桟道の踊り場から筆者近影。
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この辺りは岩場ばかりで、道は殆ど桟道。
木製が多い中、コンクリ作りなのがまだ救い。
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桟道から先程見た排雲亭の展望台。
断崖絶壁の上に排雲亭のお堂が建つ。
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岩を切り開いた階段の道に出た。
麓から黄山の登山コースは東西南北の4つのルートがある。
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北ルートは13k程で岩を切り開いた石段があるが、何十年も補修されておらず、強力以外は使わない。
一般客は太平ロープウェイを使う。
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東ルートは12k程で、前述の雲谷寺登山口からのルートの8k程を登る人が多い。
一般客は筆者も使った雲谷ロープウェイを使う。
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くたくたに成りながら、登って来た道を振り返る。
南ルートは18kもあり、健脚でも8時間は掛かるため、マニアしか登らない。
一般客は玉屏ロープウェイを使う。
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雄大な山岳風景に疲れも忘れる。
西ルートは最も新しい西海新道を通る15kのコース。
登山口までの交通が不便なので地元の人だけで、観光客は使わない。
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へろへろの筆者近影。
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夕日を楽しみに排雲亭の展望台まで戻ります。
オレンジ色の靄が広がる。
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何重にも重なった山々のシルエット。
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年末の夕日を見ようと大勢の人が排雲亭に集まっていた。
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奇岩と黄山松のシルエット。
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沈みゆく太陽。
望遠で撮ったので少しぼけている。
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排雲亭からの綺麗な夕景。
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夕日が沈み切りました。
峰々は靄に包まれて行く。
大晦日の夜はもう直ぐです。
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新年明けましておめでとうございます。
夜も明けきらぬ黄山の山々の風景。
東の空は日の出前の茜色に染まって来た。
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太陽が顔を出した。
初日の出の風景。
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黄山の山々は頂を残し、すっぽりと雲海に包まれている。
荘厳な新年の風景だ。
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黄山で御来光を拝めるとは、今年も新年から縁起が良いわい。
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すっかり上った。
ここは清涼台。
御来光を拝むには一番のスポット。
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筆者が宿泊した、山ホテルの北海賓館。
ホテル前では従業員一同が新年の挨拶をしていた。
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ホテル前の広場にはバックパッカー達のテント村ができていた。
夏ならまだしも、真冬にテント泊とは。
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朝の散策。
説明板には探海松とある。
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北海風景区の石筍峰。
左の垂れ下がった松が説明板にあった探海松。
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連理松の説明板。
二本の松が根元で合体している松。
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伝記では唐王朝第九代皇帝、玄宗皇帝と愛人の楊貴妃の魂がここに飛んで来て連理松になった。
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小川に架かる石橋。
他に黄山松には迎客松、望客松、送客松、蒲団松、臥竜松、麒麟松、竪琴松などがある。
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早朝の黄山の山々。
雲海の中、何重にも重なったグラデーションの絵画の様だ。
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これら黄山の峰々や奇岩は、古生代にできた山々を数千万年掛けて風雨による浸食によってできた。
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東シナ海から流れ込む湿った大気が黄山の峰々の間に漂い、早朝の冷たい空気に冷やされ雲海を造る。
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朝日が峰々にも差し込んで来た。
黄山は1990年にユネスコ世界複合遺産に登録された。
自然遺産だけで無いのは前述した水墨山水の文化発展に寄与した事、道教や仏教の寺院が古くから建てられて来た事などの価値を認められたから。
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この岩は筆架峰。
頂上が鋭く五つに割れており、筆を持たせ掛ける台、筆架の様に観える事から。
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土が無い岩の上に直接根を下ろす黄山松と一筋の流れ落ちる滝。
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すっかり日も上り、気持ちの良い快晴の青空となった。
これで黄山観光はおしまい。
再びロープウェイに乗って下山します。
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ロープウェイからの風景。
帰りは行きの倍ほどのスピード。
混んでいる時は速度を上げ、登山者をどんどん送り込むらしい。
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ロープウェイの雲谷寺駅。
とんでもなく混んでいる。
筆者が乗った時は並ぶ人はいなかったが。