エストニア共和国(タリン)
タリン
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エストニアの首都タリンへ向かいます。
街の入り口、貨物列車が並ぶ車窓からの風景。
タリン市内
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タリン市内の風景。
観光馬車がひづめの音を響かせて走っていた。
タリン市内
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タリン市内の風景。
タリンの街は中世の時代からハンザ同盟の港湾都市として、バルト海沿岸地域の交易を中心に栄えてきた。
タリン歌の広場
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タリン観光は北東から。
ここは市の中心から少し離れた場所にある野外コンサート・ホール、タリン歌の広場。
右の塔は灯台。
確かにここからは、少し距離はあるが、港が見える。
車窓風景
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歌の広場から西へ向かい、港へ行きます。
途中、港湾への鉄道の線路が走っていた。
タリン港
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車窓からタリン港の風景。
港湾で貨物の積み下ろしを行うのだろう、いくつものクレーンが並んでいる。
中央の高い塔は聖オラフ教会の塔。
タリン港
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タリン港の風景。
タリンの港は貨物だけでは無く、観光船やクルーズ船もたくさん停泊していた。
タリン港
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タリン港の風景。
タリン港は軍港でもある。
巡洋艦や駆逐艦などが停泊していた。
タリン港
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エストニアはバルト三国の一つで、その中で最も北に位置する共和国。
バルト海に面しており、その中でもエストニアの北部はフィンランド湾に面している。
タリン港
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タリンと、フィンランド湾を挟んで北にあるヘルシンキとは80kしか離れておらず、国際フェリーも数多く往来している。
互いに朝出航すれば、日帰りで都市の観光が可能なくらいだ。
タリン旧市街
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ここはタリン港の直ぐ西にあるRannavärava_haljak公園。
これからタリン旧市街を散策します。
公園から見た旧市街に建つ聖オラフ教会の風景。
タリン旧市街
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Rannavärava_haljak公園から西側の風景。
かつての城壁の一部、ストルティング塔の風景。
15世紀ごろに建てられた。
タリン旧市街
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Rannavärava_haljak公園から西へ移動。
ここはウース通り。
かつての城壁に囲まれた旧市街は、高台になっている。
タリン旧市街
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この塔は前述したストルティング塔。
古い石造りの建物は現在、改装され小劇場となっている。
マルガレータ・ガーデン
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Rannavärava_haljak公園から北西に行くとマルガレータ・ガーデンと呼ばれる広場があり、そこから西側の旧城壁とストルティング塔の風景。
マルガレータ・ガーデン
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この円筒状の建物は、マルガレータ・ガーデンから北西に建つ太っちょマルガレータと呼ばれる砲塔の跡。
太っちょマルガレータは旧市街の入り口に配置され、街を守るために砲塔として16世紀中頃に建てられた。
太っちょマルガレータ
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マルガレータ・ガーデンから太っちょマルガレータの東側の風景。
太っちょマルガレータは砲塔として使われなくなった後は倉庫や監獄として使われた。
広場には当時の大砲が置かれていた。
スール・ランナー門
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これから旧市街の中へ入ります。
正面は旧市街への門、スール・ランナー門。
左は現在、海洋博物館として公開している太っちょマルガレータ。
右は見張りの塔。
太っちょマルガレータ
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スール・ランナー門からは城壁として土塁が西へ延びている。
城壁の上からスール・ランナー門と太っちょマルガレータの風景。
太っちょマルガレータの愛称は監獄だった頃、囚人達への食事係りが太目のマルガレータと言う女性だった事から。
スール・ランナー門
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スール・ランナー門の下から旧市街方向へと続くピック通りの風景。
ピック通りのピックとは長い、と言う意味があり、その名の通り旧市街の中の通りで最も長い通り。
スール・ランナー門
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スール・ランナー門をくぐった先からスール・ランナー門の裏手の風景。
中世、北側から旧市街に入るのには唯一の城門だった。
南側にはヴィル門があり、南の正門となっていた。
ヴィル門は後ほど訪れます。
スール・ランナー門
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ピック通りから振り返って北側、スール・ランナー門の裏手の風景。
この先、北側へは港へと続き、ピック通りは港で荷揚げされた商品を旧市街の中央、市庁舎広場へと運ぶ重要な通りとなっていた。
スール・ランナー門
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ピック通りからスール・ランナー門の風景。
門や砲塔は海から街へ入って来る人々に堅固な守りを見せつける事で、侵略攻撃に際しての抑止力ともなっていた。
三人姉妹の家
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ピック通りを少し進むと三人姉妹の家がある。
中世、バルト海交易の商人が住んでいた。
上部には滑車があり、倉庫にもなっていた。
同じ作りの家が3棟並ぶ事から三人姉妹の家と呼ばれている。
現在はホテルとなっている。
聖オラフ教会
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スール・ランナー門からピック通りを南へ200mほど歩きます。
この教会は城壁の外からも見えた聖オラフ教会。
最初の教会は12世紀に建てられた。
聖オラフ教会
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そそり立つ聖オラフ教会の尖塔は落雷にあり何度も再建された。
旧市街や城壁の外からも良く見えるため、ランドマーク的な建造物になっている。
ピック通り
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聖オラフ教会から更にピック通りを進みます。
この建物はピック通りに残る20世紀初頭のモダンなデザインの建物。
当時、ヨーロッパで流行った新しい芸術の意味のアール・ヌーヴォー様式で建てられている。
パットクリ展望台
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ピック通りから西へ300mほど、旧市街の中でも小高い丘がある地区にやって来ました。
これから眺めの良いパットクリ展望台へ向かいます。
写真はパットクリ展望台への入り口ゲート。
パットクリ展望台
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パットクリ展望台から、旧市街北東方向の風景。
展望台のある小高い丘はトームペアの丘と呼ばれ、ここは丘の最北に位置する。
パットクリ展望台
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かつての城壁の跡、修道院の門と、門の両側に建つ修道女の塔。
修道院の門は14世紀、城壁の西側の門として建てられた。
パットクリ展望台
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修道女の塔。
修道院の門を監視していた見張りの塔。
一番奥の尖塔は聖オラフ教会。
パットクリ展望台
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パットクリ展望台から聖オラフ教会の風景。
トームペアの丘は中世の時代、富裕層が暮らす、いわば山の手で、展望台から見える聖オラフ教会周辺は下町に該当する。
パットクリ展望台
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パットクリ展望台から北側の風景。
この建物は地図ではシティ・センターとなっていた。
パットクリ展望台
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パットクリ展望台にあったお土産屋。
トームペアの丘の名の由来は、この丘に建つ聖母マリア大聖堂をトームキリクと呼んだ事から。
コフトウッツァ展望台
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所変わって、ここはコフトウッツァ展望台。
高台になっているトームペアの丘には展望台が3か所あり、前述のパットクリ展望台と、ここコフトウッツァ展望台、他にピースコピ展望台がある。
コフトウッツァ展望台からは旧市街の東側から南側にかけて見渡せる。
コフトウッツァ展望台
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コフトウッツァ展望台から東方向の風景。
この塔はタリン旧市庁舎の塔。
旧市庁舎へは後ほど参ります。
コフトウッツァ展望台
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コフトウッツァ展望台から南方向の風景。
この尖塔は聖ニコラス教会の塔。
この教会も後ほど参ります。
コフトウッツァ展望台
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コフトウッツァ展望台にあったお土産屋。
とても雰囲気があり、入らなくとも遠目に見るだけで楽しい。
旧市街
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コフトウッツァ展望台から南西へ向かい、聖母マリア大聖堂まで参ります。
旧市街の一画の風景。
聖母マリア大聖堂
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コフトウッツァ展望台から南西へ200mほどに建つ聖母マリア大聖堂。
13世紀に木造教会として建てられたのが始まりで、タリンでは最も古い教会。
その後、何度か再建され、鐘楼の先に1772の文字が見える事から、現在の鐘楼の建物はこの時期に建てられたと考えられている。
聖母マリア大聖堂
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聖母マリア大聖堂、建築当時はカトリックの大聖堂だったが、現在はプロテスタントのルター派ルーテル教会となっている。
大聖堂はトームキリクと呼ばれており、大聖堂の建つ丘、トームペアの丘の語源となっている。
リュヒケヤルク通り
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ここはトームペアの丘から旧市庁舎広場など、下町地区への階段があるリュヒケヤルク通り。
後ほど旧市庁舎広場へ参ります。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂
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聖母マリア大聖堂から150mほど南、ロシア正教会の教会、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂が建つ。
19世紀末の建築。
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂
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アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の南、ピースコピ通りから大聖堂の南端と奥に見える尖塔、聖ニコラス教会の風景。
トームペア城
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このピンク色の綺麗な建物は、トームペアの丘の最も西の端に建つ旧トームペア城で、現在のエストニア国会議事堂の建物。
この地にはかつてエストニア人の砦が築かれており、砦を改修して城塞とした。
トームペア城
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旧トームペア城、現国会議事堂の南端に建つ塔は、のっぽのヘルマンと呼ばれる見張りの塔。
旧トームペア城の西側にはのっぽのヘルマンに続く城壁が今も残る。
手前の庭園はクベルネリ、知事の庭園。
聖ニコラス教会
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トームペアの丘から聖ニコラス教会の風景。
これからトームペアの丘を下りて、旧市街の下町エリアに向かいます。
聖ニコラス教会
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聖ニコラス教会。
タリンの旧市街、タリン歴史地区は大別して、トームペアの丘の貴族や支配者階級、富裕層が暮らしていたエリアと、丘の下、商人や職人など貧民層が暮らしていた下町エリアに分けられる。
聖ニコラス教会は海運の守護聖人としても知られる、ミラのニコラオスを祀っており、下町地区に海運業の商人たちによって建てられた。
聖ニコラス教会
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13世紀に建てられた聖ニコラス教会は堅固な防御要塞としての機能も持った、壁の厚い教会だった。
第二次大戦時にソ連軍によって破壊されたが、戦後、忠実に再現されて再建された。
現在は教会以外にも、博物館として一般公開されている。
ドンクリ通り
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ここは聖ニコラス教会の北側から旧市庁舎広場へと続く、ドンクリ通りの風景。
石畳の小路が風情があって、とてもよろしい。
旧市庁舎広場
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石畳の小路、ドンクリ通りを東へ突き切ると広々とした広場に出た。
ここは旧市庁舎広場。
広場の南側から北側方向の風景。
右の尖塔は聖霊教会の塔。
旧市庁舎広場
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尖塔を持つ旧市庁舎の建物。
広場の南側に建つ。
15世紀初頭に建てられた。
建物の中にあるホールは、季節によって一般公開している様だ。
旧市庁舎広場
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旧市庁舎の建物の南東方向の風景。
市庁舎の事をラエコヤと呼ぶのでラエコヤ広場とも呼ばれる。
週末には盛大にバザーが開かれ、たくさんの露店が並ぶ。
また野外コンサートも開かれる様だ。
旧市庁舎広場
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旧市庁舎広場に面して建つ建物はハンザ同盟時代の、中世ドイツ風の建物が多く並ぶ。
中世の時代から街の中心だった旧市庁舎広場。
なお、動画ではライトアップされていて夜景が綺麗だとの事で、夕食後に再び訪れた時の風景を載せております。
旧市庁舎広場
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広場から南西方向の風景。
中央奥の尖塔は前述した聖ニコラス教会。
広場にはカフェやレストランのオープンテラスの席がいくつも出ており、中世の街並みを見ながら食事ができる。
動画では旧市庁舎の夜を載せております。
旧市庁舎広場
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旧市庁舎広場に面して残る、古い建物を改装してお店にしていた。
飲食以外にもクラフト・ショップやアンティーク・ショップなど、様々なお店が並ぶ。
ここは広場北側にあったお店。
旧市庁舎広場
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旧市庁舎広場から南西、Vanaturu_kael通りを進む。
通りの角にあったアンティークな装いのお店の風景。
動画では旧市街の夜を載せております。
旧市庁舎広場
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Vanaturu_kael通りを進むとvana_turg通りに突き当たる。
そこから、今来た旧市庁舎方向、旧市庁舎の東側の風景。
旧市街
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旧市庁舎広場を後に東にあるヴィル門へ向かう。
ここはヴィル門への東西の通り、ヴィル通り。
賑やかな通りです。
動画では旧市庁舎の夜を載せております。
旧市街
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ヴィル通りから南へ延びる石畳の小路、サウナ通り。
静かな細い通りだが、家の上部に滑車が付いていた名残の家々が残る。
ハンザ同盟時代の、倉庫に荷物を引き上げられる造りの家だ。
動画では旧市街の夜景を載せております。
旧城壁
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ヴィル通りを更に東に進むと、北に延びる通り、ムーリヴァへ通りがあった。
この通りには、かつての城壁がそのまま残っている。
城壁に沿ってセーターやマフラーなどを売る商店が出ており、地元ではセーターの壁と呼ばれている。
ヘレマンの塔
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城壁に沿ってムーリヴァへ通りを北へ進む。
ここはヘレマンの塔。
武器庫として使用され、その後監獄としても使われた。
現在は上に登る事ができ、塔の内部はギャラリーとなっている。
旧城壁
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城壁は北へと300mほど残っており、いくつかの塔も残る。
城壁に沿って色々なお店が出ている。
ここはイタリヤ料理店だ。
旧ドミニカ聖カタリーナ修道院
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左の黄色い壁は旧ドミニカ聖カタリーナ修道院の回廊。
13世紀中頃に建てられたが、16世紀中頃破壊され、現在は一部が残っている。
中央の塔は僧侶の後ろの塔。
修道院の僧侶たちが良く通った事から名付けられた。
旧ドミニカ聖カタリーナ修道院
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修道院の回廊には通り穴が開けられており、西の修道院跡へと入って行ける。
動画では旧市街の夜景を載せております。
ブレーメンの塔
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更に北へ。
この塔はブレーメンの塔。
火薬庫にもなっていた防御の塔。
このあたりは、今に残る城壁の最も端に近い所。
ヴィル通り
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旧市街の通りの風景。
この看板は鍛冶屋さん。
動画では旧市街の夜景を載せております。
ヴィル門
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ヴィル通りを東に行くとヴィル門が建つ。
14世紀に建てられたヴィル門は丘の上のトームペア城を中心に、下町地区を含むタリン旧市街の全体を囲んでいた城壁にあり、市内への通行口。
塔は北と南に対で建つ。
こちらは南の塔。
ヴィル門
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ツタが絡まるヴィル門の北の塔。
防衛のための監視塔。
前述したスール・ランナー門が北の正門なら、ヴィル門は南の正門。
ヴィル門
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ヴィル門を出て東側、旧市街の外。
お土産屋がたくさん並んでいる。
今来たヴィル通りを振り返ってヴィル門と通りの風景。
西へと、旧市庁舎から丘の上トームペア城へと続く。
ホテルからの風景
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最後に、ホテルの部屋からの聖オラフ教会の風景。
中世の城壁が今も残るタリンの旧市街。
旧市街全体がタリン歴史地区としてユネスコの世界遺産に登録されている。
ホテルからの風景
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ホテルの部屋からの聖オラフ教会の風景。
筆者が宿泊したホテルはヴィル門から東へ300mほどにあり、夕食後に旧市街を散策するのにとても便利だった。
これでタリンの観光はおしまい。
国境を越えて南のラトビアへ向かいます。