イタリア共和国(ポンペイ)
ポンペイ
1/21
ナポリから南東へ30kほどにあるローマ時代の古代都市遺跡、ポンペイ。
西側入り口近くからのポンペイの町の城壁風景。
マリーナ門
2/21
これからポンペイの遺跡の中へ入ります。
ポンペイ遺跡の入り口、マリーナ門の風景。
2つのアーチ型のゲートがあるが、右の大きいゲートは馬や馬車が通り、左の小さいゲートは人が通った。
門の手前、左側には郊外の浴場と呼ばれる公衆浴場、テルマエが造られていた。
マリーナ通り
3/21
ここはマリーナ門から東へと続くメインストリートのマリーナ通り。
海に通じていた事から通りの名はマリーナ通りとなった。
今は遠くになってしまったが、当時海岸線は直ぐ近くまで来ていた。
バシリカ
4/21
マリーナ通りを東に進む。
ここは途中、マリーナ通りの南に広がるバシリカ。
そのバシリカの西側の風景。
バシリカ
5/21
こちらはバシリカの東側の風景。
バシリカとは集会場や裁判所などの公的施設が集まった場所。
アポロの聖域
6/21
ここはマリーナ通りを挟み、バシリカの北側に残る古代ローマの神殿遺跡、アポロの聖域。
遺跡の南側から中央にある基壇の風景。
階段の上に建つのは中央祭壇。
ギリシャ神話のアポロン神を祀る。
アポロの聖域
7/21
アポロの聖域を取り囲む列柱の回廊。
発掘により出土した遺物から、少なくとも最初に建てられたのが紀元前6世紀と、ポンペイで最も古い信仰の場所。
その後、紀元前2世紀ごろに建て替えられた。
アポロの聖域
8/21
中央祭壇に上ってみました。
祭壇から見た南側の風景。
祭壇前の広場では様々な儀式や催しが催された。
フォルム
9/21
マリーナ通りを東へ突き当たる。
ここはフォルムと呼ばれる町のメインの広場。
マリーナ通りからフォルムへ入る入り口辺りから東側、フォルムの南側の風景。
ジュピター神殿
10/21
フォルムの中央辺りから北側に残るジュピター神殿の風景。
その背後にはポンペイを滅ぼしたベスビオ火山がそびえる。
フォルムはフォロ、またはフォーラムとも呼ばれる。
栄光のアーチ
11/21
フォルムの最も北側、ジュピター神殿の東にある石門、栄光のアーチ
フォルムは屋根のない公共の場所で、商店などが集まり、また政治を行う議会場や市庁舎、裁判など司法の場所、神殿など宗教儀式などが集まる。
また市民にも開放され、集会など社会活動が許される重要な場所。
アボンダンツァ通り
12/21
マリーナ通りからフォルムを突っ切って東へ。
この大通りはアボンダンツァ通り。
中央に平たくカットした石を敷き詰め、石畳とし、馬車が通行しやすい様にしている。
左右には段差を付け、歩行者専用道路も造られている。
アボンダンツァ通り
13/21
アボンダンツァ通りからの、今来たフォルムの方向の風景。
古代ポンペイの町は紀元前7世紀には海に近い所に集落ができていた。
紀元前1世紀に古代ローマ帝国の支配下に入り、海に近かった事から港湾都市として重要な都市となり、商業も栄えた。
建物跡
14/21
立柱のある建物の跡に入りました。
西暦62年にポンペイ地震と呼ばれる大地震で壊滅的な被害を受けた。
近年の研究では17年後のベスビオ火山の大噴火の前兆だったとされる。
建物跡
15/21
西暦79年、ベスビオ火山が大噴火を起こす。
噴火は一昼夜続き、大量の火山灰を噴出した。
半日後火砕流が発生、一瞬のうちに火山灰や火山礫、軽石などで古代ポンペイの町は埋まり、都市は消滅した。
建物跡
16/21
建物跡に残る壁画、フレスコ画。
長い間、火山灰に覆われていたため、湿気による劣化を防ぎ、当時のままの色彩を現在まで残している。
ローマ大劇場跡
17/21
アボンダンツァ通りの南側に残るのはローマ大劇場。
紀元前2世紀中頃に建築された。
ローマ大劇場跡
18/21
ポンペイの悲劇は結果として現在に当時の古代ローマの歴史、文化を残してくれる事となる。
長い間地中に埋もれていたため、建造物や遺物、壁画などが保存状態のとても良い状態で残される事となった。
中でも、高温で生き埋めになり、即死した市民たちの発掘遺体の石膏取りは死の間際の生々しさを伝えており、胸が熱くなる。
剣闘士の兵舎
19/21
ローマ大劇場の南、広々とした広場の周りを立柱の回廊が取り囲むエリアは剣闘士の兵舎と呼ばれる。
発掘時、剣闘士と思われる奴隷と武器・防具が見つかった事から。
城壁の風景
20/21
ポンペイ遺跡の最も南に来ました。
東西に伸びる城壁の風景。
ポンペイ遺跡は時間が止まったままのタイムカプセルの様に滅亡当時の姿を現在に残している。
城壁の風景
21/21
ポンペイの南、東西に伸びる城壁の風景。
ポンペイ遺跡は、「ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域」としてユネスコ世界文化遺産に登録されている。