マルタ共和国
マルタ国際空港
1/89
地中海に浮かぶ小さな独立国、マルタ共和国。島国で総面積は種子島よりも小さい。しかし、歴史は古く、紀元前数千年の巨石文化時代から文明の足跡がある。また、小型犬のマルチーズはここが原産で名前もマルタから来ているとの事。入国には飛行機かフェリーで。ここマルタ・ルア国際空港はマルタ唯一の国際空港。
ヴァレッタ
2/89
ここはマルタの首都ヴァレッタ。
中世の城塞都市の姿をそのまま残し、市街全体が世界文化遺産に登録されている。丸いドームの屋根はカーマライト教会。とんがり屋根は聖パウロ教会の尖塔。スリーマからヴァレッタへの途中、マルサイムシェット・ハーバーの岸辺からの展望。
ヴァレッタ
3/89
アッパー・バラッカ・ガーデンからローアー・バラッカ・ガーデン方面を見た城塞都市ヴァレッタ風景。ここからはヴァレッタ市街の風景はもちろんの事、グランド・ハーバー全体を広く見渡せ、対岸のスリー・シティーズの街を一望できる。ヴァレッタでも一番のスポット。
ヴァレッタ
4/89
海に突き出た半島全体がヴァレッタ市街で、街は独特の明るい肌色の岩でできた建物が建ち並ぶ。
道も細く中世へタイムスリップした様な景観を楽しめる。
メインストリートからカーマライト教会を望む。
シティ・ゲートの屋台
5/89
ヴァレッタの城壁の中へはシティ・ゲートと呼ばれる城門から入る。
ここからメインストリートが半島の先、聖エルモ砦まで続いている。
シティ・ゲートには色々な屋台が出店しており、地元の人々でにぎわっていた。
ここはパン、お菓子のお店。
バスターミナル
6/89
シティ・ゲート近くのバスターミナル。
ここからマルタ各所に路線網がある。
聖ヨハネ大聖堂
7/89
マルタ騎士団によって建立された教会、聖ヨハネ大聖堂。
街の中心にある。
ふたつの鐘楼の間のバルコニーではかつて騎士団長が演説をしたと言う。
聖ヨハネ大聖堂
8/89
聖堂内部は床や壁には彫刻がなされ、きれいな装飾品などで豪華に飾られていた。
内部には美術館もあり絵画等が展示されていた。
聖ヨハネ大聖堂
9/89
聖堂内部の風景。
聖母ヴィクトリア教会
10/89
アッパー・バラッカ・ガーデンへの途中に非常に古そうな教会があった。
これは聖母ヴィクトリア:勝利の女神教会。
聞くとヴァレッタの街と共に建設され、ここで一番古いとの事。
国立考古学博物館
11/89
シティ・ゲートから中央の大通りを進んだ所、聖ヨハネ大聖堂の近くにある国立考古学博物館。
これは博物館の入口。
博物館の建物もかつてのマルタ騎士団の宿舎を改装したもの。
国立考古学博物館
12/89
国立考古学博物館の中。
マルタの遺跡から発掘された遺物や遺構の模型など、興味ある展示品が数多くあった。
国立考古学博物館
13/89
マルタでの遺跡から数多く出土するのが女神像。
特徴的なのがお尻が大きく、ふくよかな姿形をしている事。
それは豊かさや繁栄の象徴で、豊穣を願っての意味があるらしい。
これはマルタ関係の本でよく目にする「眠れる女神像」。
首相官邸
14/89
これは首相官邸、オーベルジュ・ドウ・カスティーユ。
聖母ヴィクトリア教会が面している広場にある。
騎士団宿舎だったが、今は首相官邸となっている。
カフェ
15/89
カフェ・コルディナ。
ヴァレッタのメインストリートにあるマルタでも老舗のカフェ。
ツアーの中にはここでのカフェタイムが入っているなど、人気は高い。
これはそのお店のテラスにテントを張ったオープンカフェの風景
騎士団長宮殿
16/89
ヴァレッタの街の中央に位置する、かつての騎士団長の宮殿。
当時は議会の会場としても使われていた。
現在でも会議場として使用するらしい。
メインストリートに面する大きな入口の門を入ると銅像が建つ中庭に出る。
騎士団長宮殿兵器庫
17/89
騎士団長宮殿に続いてあるのが、かつての兵器庫。
騎士団長宮殿兵器庫
18/89
通路左右の脇には甲冑が並び、床はきれいな模様、天井は美しい絵画で埋められていた。
スリー・シティーズ
19/89
ヴァレッタからグランドハーバーを挟み、対岸にある城壁に囲まれた街、スリー・シティーズ。ヴィットリオーザ、セングレア、コスピークワの3つの町を総称してスリー・シティーズと呼ぶ。
ここはヴィットリオーザの街。半島の岬にある聖アンジェロ砦が印象的。ヴァレッタ、アッパー・バラッカ・ガーデンから展望。
ヴィットリオーザ
20/89
海事博物館の入口ゲート。
ヴィットリオーザとセングレアの間にあるドックヤード・クリークに面している。
ヴィットリオーザ
21/89
ヴィットリオーザの街の地図。
海事博物館の入口ゲート付近にて。
聖ヨセフ礼拝堂
22/89
海辺に建つ海事博物館から少し内陸へ行くと聖ヨセフ礼拝堂がある。
聖ヨセフ礼拝堂
23/89
聖ヨセフ礼拝堂の中。
聖ヨセフ礼拝堂では騎士団長の剣などが展示されてた。
聖ヨセフ礼拝堂
24/89
聖ヨセフ礼拝堂の前から聖ローレンス教会方面を。
この辺りは階段が多い。
ヴィクトリー広場
25/89
ヴィットリオーザのメインストリートにある広場の風景。
戦没者墓地
26/89
戦没者墓地の風景。
ヴィットリオーザ
27/89
ヴァレッタよりも昔に騎士団が街を築いたスリー・シティーズ。
セングレア、セーフ・ヘブン公園からのヴィットリオーザ、聖アンジェロ砦風景。
ヴィットリオーザ
28/89
ヴィットリオーザ、聖アンジェロ砦を背景に筆者近影。
アッパー・バラッカ・ガーデンにて。
セングレア
29/89
ここはセングレアの街。スリー・シティーズの内、特にヴィットリオーザとセングレアの街は半島になって海に突き出ていて、城壁の肌色が海の紺色との美しいコントラストを見せていた。入り組んで複雑な地形が天然の要塞となった。
半島の風景をヴァレッタのアッパー・バラッカ・ガーデンから展望。
セングレア
30/89
海岸に沿って立ち並ぶセングレアの街の建物。
セングレア
31/89
ここはセーフ・ヘブン公園。
セングレアがある半島の先端に造られている小さな展望公園。
そしてこの建物は監視塔ヴェデッテ。
監視塔には目と耳の彫刻が施されていて、当時の海から来る敵を見張る様子が目に浮かぶ。
ヴァレッタ
32/89
セングレア、セーフ・ヘブン公園から見た対岸のヴァレッタ。
セーフ・ヘブン公園
33/89
セングレア、セーフ・ヘブン公園の監視塔ヴェデッテ。
ここはとても良い見晴らし台になっていて、ヴァレッタやヴィットリオーザのすばらしい景観が楽しめる。
背景に見えるのは対岸のヴァレッタの街。
セーフ・ヘブン公園
34/89
海に突き出る様に残っているセーフ・ヘブン公園の監視塔ヴェデッテ。
ローアー・バラッカ・ガーデン
35/89
セングレア、セーフ・ヘブン公園から見た対岸のヴァレッタ、ローアー・バラッカ・ガーデン方面
セングレア
36/89
アッパー・バラッカ・ガーデンから見たセングレア、セーフ・ヘブン公園展望風景。
グランドハーバー
37/89
アッパー・バラッカ・ガーデンから見たグランドハーバー風景。
コスピークワ
38/89
ガレー湾からコスピークワ方面の風景。
この辺りはヨットハーバーとなっている。
古都イムディーナ
39/89
城塞都市イムディーナ。
高台にある丘の上に築かれた都市。
バスの車窓からの展望風景。
古都イムディーナ
40/89
イムディーナは城壁に囲まれた城塞都市。
その城壁の風景。
古都イムディーナ
41/89
街はマルタ島の中央にある。
これは城塞内へ入る門。
いわばメインゲート。
騎士団の紋章が刻まれている。
古都イムディーナ
42/89
イムディーナのメインゲートを裏から。
古都イムディーナ
43/89
イムディーナの城壁から街の外を見た風景。
古都イムディーナ
44/89
石造りの街並み。
細い路地裏も時が止まったかのような静かなたたずまいを見せている。
古都イムディーナ
45/89
中世、聖ヨハネ騎士団の繁栄がイムディーナからヴァレッタに移り、寂れてしまった。
優雅な街並みだけが残り、静寂の古都となる。
古都イムディーナ
46/89
静寂の古都と呼ばれるイムディーナ。
くねくねと細く曲がった狭い小路が続く、どこか寂しげな路地裏風景。
古都イムディーナ
47/89
非常に良い雰囲気のある古都イムディーナの街。
オールド・シティとも呼ばれている。
イムディーナ大聖堂
48/89
イムディーナの大聖堂。
13世紀頃に建てられたが、一度大地震に遭遇し倒壊、16世紀に再建された。
これはその正面、ファサードの風景。
古都イムディーナ
49/89
石造りの古都イムディーナの質素な街並み風景。
古都イムディーナ
50/89
イムディーナの城塞のゲート。
歴史館
51/89
街にはいくつかのアミューズメント的なマルタの歴史を紹介する館があった。
ここもその一つ、店の名は「マルタの騎士」となっていた。
中では映画や人形を使って紹介している。
セント・ジュリアン
52/89
ホテルのあったセント・ジュリアンの街。
そこにあったきらびやかな建物はカジノ。
夜はネオンで飾られ、にぎわいを見せている。
カートラッツ
53/89
白いむき出しの岩石が一面に広がる不思議な場所、カートラッツ。これは石灰岩でできており、ソリか車輪のわだちの様な平行に走る溝が刻まれている。中には鉄道のポイントの様に2分岐している箇所もある。人工的な物なのか、だとしたらその目的や作った方法も判らない古代遺跡。
マルサシュロック
54/89
マルタ島の東に位置する漁村マルサシュロック。
ルッツと呼ばれるカラフルな色の船が港に停泊している。
マルサシュロック
55/89
ルッツのカラフルな色と石造りの街が調和して独特の風景を作っている。
マルサシュロック
56/89
海沿いには露店市場のテントが並び、シーフードのおいしいレストランが連ねる。
マルサシュロック
57/89
マルサシュロックが有名になったのは米ソ大統領の「マルタ会談」。
この海上で東西冷戦が終結した。
これはマルサシュロックの外れに建つ「マルタ会談」の記念碑。
マルサシュロック
58/89
マルサシュロックの中央広場に建つマルサシュロック教会。
よく見ると、教会の上にある2つの鐘楼に挟まれたマリア像は舟の上に立っている。
これは港町らしく、漁の安全祈願を意味しているとの事。
ハジャー・イム神殿
59/89
ユネスコ世界文化遺産「マルタの巨石神殿群」の一つハジャー・イム神殿。
紀元前3千年頃の巨石文化遺跡。
ハジャー・イム神殿
60/89
ハジャー・イム神殿にはとてつもなく巨大な岩や中央をくり抜いた岩などが残されている。
いくつもの巨石をここまで運ぶ方法や巨石を加工し建造した方法など謎は多く、いまだに解明されていない。
ハジャー・イム神殿
61/89
ハジャー・イム神殿は空港を挟んで、マルタ島の北にあるヴァレッタの真南に位置する。
この近くにイムナイドラ神殿もある。
青の洞穴
62/89
ハジャー・イム神殿の近くの海岸にある、岩が波の浸食と風化で自然とアーチを作った奇観。
これはその全景が見渡せる公園からの風景。
青の洞穴
63/89
青の洞穴があるこの辺りの断崖には、いくつもの洞窟が口を開いている。
小舟で入ると美しく輝く海の色が楽しめる。
青の洞穴
64/89
イタリア、カプリ島の青の洞窟にも匹敵する美しさ、マルタの青の洞穴、ブルーグロット。
海底の白い砂に光が反射し、透き通ったアクアマリン色に輝く。
青の洞穴
65/89
青の洞穴へは数人乗りの小舟で。
ここはその船着き場風景。
桟橋があるわけでなく、自然の入り江を使っている。
大きな波が来ると足が濡れます。
カフェ
66/89
青の洞穴を巡る船着き場近くの町。
シンプルながら洒落たカフェレストランがあった。
フィルフラ島
67/89
マルタ共和国の5つの島の一つ、無人島のフィルフラ島。
青の洞穴上部の公園からの遠望。
フェリー
68/89
ゴソ島へ渡るフェリー乗り場風景。
フェリー乗り場へはヴァレッタから西へバスで小一時間程の所。
大型のフェリーでゴソ島へは半時間位で着きました。
ゴソ島
69/89
ゴソ島へ渡るフェリーの甲板からの展望風景。
ゴソ島
70/89
ゴソ島は、それ程大きくはないマルタ島よりも、さらに小さい島。それでも世界遺産になっている巨石神殿跡や大城塞の街が残り、マルタの観光では欠かせない所。ゴソ島のフェリー乗り場の町、イムジャールの港風景をフェリー甲板から展望。
ヨハネ教会
71/89
ゴゾ島のヴィクトリアの街へ向かう途中、バスの車窓から見かけた比較的大きな教会。
ガイドさんによるとヨハネ教会との事。
大城塞チッタデル
72/89
ゴゾ島中心の街はヴィクトリア。
その街にある城塞がチッタデル。
逃げ場所のない島では敵の襲来には立てこもり、籠城する堅固な要塞が必要だったのだろう。
ヴィクトリアの街並み
73/89
チッタデルの城壁からはヴィクトリアの市街を始め、島全体が見渡せる景観が楽しめる。
ヴィクトリアの街
74/89
ヴァレッタもイムディーナの街もそうだが、ここヴィクトリアも高い建物に挟まれた細い路地が多い。
日があまり差さないので、静けさがよけいに感じる。
マルタの女の子
75/89
姉妹の女の子。
ヴィクトリアにて。
ゴゾ大聖堂
76/89
チッタデルの城塞の中にある、ゴゾ大聖堂。
その正面、ファサードの風景。
ゴゾ大聖堂
77/89
ゴゾ大聖堂の中の風景。
この聖堂内の天井には不思議なドーム(クーポラ)がある。
これは実際にはドームは無いが、遠近法を使って有る様に見せる「だまし絵」の天井画。
ヤモリが張り付いている箇所もあり、リアルな作品。
マルタの子供達
78/89
ゴゾ大聖堂階段下に据え付けられていた古い大砲で遊ぶマルタの子供達。
ゴゾ大聖堂
79/89
チッタデルの城塞の上から見たゴゾ大聖堂全景。
お店
80/89
ゴゾ大聖堂近くにあったお店。
簡素な石造り。
ヴィクトリアはチッタデル城塞にて。
レストラン
81/89
昼に立ち寄ったゴソ島のレストランの中庭風景。
ジュガンティーヤ神殿
82/89
世界文化遺産に登録されているマルタの巨石神殿群の一つ、ゴゾ島に有るジィガンティーヤ神殿。
巨石神殿群はマルタとゴゾに数十もの神殿が残り、それらは紀元前数千年に栄えた巨石文化時代のもので、エジプトのピラミッドより古いものも有るとか。
ジュガンティーヤ神殿
83/89
ジュガンティーヤは巨人な女性による巨石建造の伝説があり、神殿の形も女性の形をしている。
また、正確な暦を持っていた様で、夏至、冬至や春分、秋分の日に特定の場所に太陽の日が当たる様な建築設計をしていた。
カリプソ洞窟
84/89
ギリシャ神話の伝説が残り、神話に登場する海の精霊の名を持つカリプソ洞窟。
ラムラ湾の見下ろす丘の上にある。
ラムラ湾
85/89
カリプソ洞窟が有る高台の丘から見下ろしたラムラ湾風景。
赤い砂浜が印象的。
夏は海水浴でにぎわうそうだが、冬だったので数名が浜辺を散歩している寂しい風景だった。
アズール・ウィンドウ
86/89
海に大きく突き出ている断崖。
そこに波や風で浸食され、大きな窓の様な穴が空いているのはアズール・ウィンドウ。
この一帯は地中海の荒波が打ち寄せ、白い波しぶきが絶えずあがっている景勝地。
海岸
87/89
白い石灰岩質の海岸。
岩は浸食されやすいのかでこぼこで、あちこちにいくつもの潮だまりができていた。
聖アンナ教会