ナミビア共和国(カプリビ回廊)
ボツワナからナミビアへ
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ここはボツワナ、チョベ国立公園のモワナ・サファリ・ロッジ。
これから国境となっているチョベ川を越えて、北にあるナミビア領へと向かいます。
ロッジの桟橋にて、ナミビア観光の担当者がお見送り。
ウ
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チョベ川沿いの木々に留まっていたカワウが、カヌーに驚いて飛び立った。
翼を羽ばたかせて、川面を渡るカワウ。
チョベ川の風景
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チョベ川を渡るのに、使った舟は4人が乗れる、小さな手漕きのカヌー。
左右に大きく揺れて、転覆しそうな、何とも頼りないカヌーでの国境越え。
チョベ川の風景
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カヌーからのチョベ川の風景。
この辺りのチョベ川は、川の流れがとても緩やかで、小さなカヌーでも流される事なく、ゆっくりと渡って行けた。
ナミビア側の停泊場
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ようやく目的地が見えて来た。
小さなボートや、カヌーが置かれている。
桟橋など無く、ブッシュの間の、僅かな砂浜で降りる様だ。
ナミビア側の停泊場
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停泊場の砂浜に降り立った。
降り場ではナミビアの子供たちが、手を振ってお出迎え。
ナミビア入国管理局
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カヌー降り場から少し歩く。
金網に囲まれた建物が見えて来た。
ここはナミビア入国管理局。
パスポートを提示して、直接現地でビザを取得する。
バオバブの木
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道の脇に立っていたバオバブの木。
世界地図を見てみると、ナミビアの東の端に、奇妙な国境線が引かれている。
極めて細長く、北側をアンゴラとザンビア、南側をボツワナと国境を接している。
カプリビ回廊と呼ばれるナミビアの領土だ。
牛
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入国管理局から奥へと向かう道で、牛が行進していた。
村で牧畜されている牛だろうが、この辺りには青々とした牧草は生えていないのだが。
子牛
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列の中には、未だ角も生えていない、可愛い子牛もいた。
ここはカプリビ回廊の中でも最も東にある、チョベ川とザンベジ川に囲まれた、川の中州が島になっている、インパリラ島。
アリ塚
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巨大な土の塔が見えた。
アリ塚だ。
熱帯のサバンナでよく見かける、シロアリの巣。
シロアリの巣
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アリ塚に近寄ってみた。
アリ塚は巨大なものでは、高さ数メートルにも達する。
アリと言っても、シロアリはゴキブリの仲間。
気持ち悪~い。
ワイルドアップル
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この木の実は野生リンゴの原種、ワイルドアップルだとの事。
リンゴは温帯から北の、涼しい所のイメージだが、これは持ち込まれた物かな。
村の入り口
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村の入り口に着いた。
インパリラ農業農村開発センター、欧州共同体欧州開発基金の資金提供、とある。
出発前には、部族の人達が実際に住んでいる観光用の村、いわゆる民族文化村に連れて行く、と言われていたのだが。
バオバブの木
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バオバブの巨木。
バオバブはサバンナ地帯で多く生える木で、木の幹が徳利の様にずんぐりしているのは、太い幹に大量の水分を蓄えて乾季にも耐えるため。
インパリラ
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ガイドさんに連れられて来たのがこの村。
見事に何もない、小さく静かな村。
民芸品店も無く、どうやら観光用の民族文化村では無い様だ。
バオバブの木
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バオバブの木と筆者近影。
村の真ん中にあった、巨大なバオバブの木、なかなかの迫力で、村の象徴の様だ。
ここ、インパリラはカプリビ回廊の東の端、チョベ川とザンベジ川に挟まれた中洲が島になっているインパリラ島にあり、いくつかの集落が点在する。
インパリラ
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インパリラはナミビアの領土だが、ナミビア国内から訪れる事は難しく、チョベ国立公園があるボツワナのカサネから舟で渡る。
インパリラの名は現地の言葉で、遠い場所、の事で、確かにナミビアの中では遠い場所だ。
ニチニチソウ
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この花はニチニチソウ。
春の終わりから冬の初めまで、長い開花期間がある事から、日本では日々草と呼ばれる。
アフリカ南部が原産だが、日本などの温帯でも栽培される。
元々は多年草だが、日本では寒い冬は越えられずに、一年草となる。
インパリラ
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インパリラ島のある、ナミビアの北東に細く突き出たカプリビ回廊とは何か。
まず回廊地帯、パンハンドルとは地理学上の用語で、ある国が海の無い内陸国の場合、回廊によって国の一部が海や河川とつながり、海へ出る事ができる様になる。
バオバブの木
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また、回廊が無ければ国土の一部が飛び地となる場合の領土で、一般に細長い廊下の様な領土である事から回廊と呼び、フライパンの柄パンハンドルとも呼ばれる。
世界にはカプリビ回廊を含め、7か所ある。
インパリラ
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食事の支度かな。
お母さんが働いていた。
ガスなど無く、マキで調理していた。
ブッシュが多いので、手頃な乾燥したマキは簡単に手に入るのだろう。
インパリラ
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お宅を訪問した。
とても質素な部屋。
電気も上水道も無い。
水はチョベ川が直ぐそばなので、汲んで来るのだろう。
インパリラ
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カプリビ回廊は概ね、雨期にオカバンゴ・デルタを出現させるオカバンゴ川より東側の、東西450kの領土を指す。
カプリビ回廊の東側はクワンド川、リニヤンティ川、チョベ川がボツワナとの国境としている。
インパリラの子供達
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インパリラの子供達。
ナミビアは、大英帝国が領有していた大西洋側の一部を除き、ドイツ領南西アフリカと呼ばれる、第一次世界大戦まで旧ドイツ帝国の植民地だった。
ドイツ領南西アフリカの東部から西の大西洋に至るには、乾燥地帯の中央高原からナミブ砂漠を越えなければならず、また大英帝国の領地もあり、難しかった。
村のお母さんと子供達
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村のお母さんと子供達。
戦前、ドイツ帝国の帝国宰相だったカプリヴィは、東のアフリカ東海岸にあるドイツ領東アフリカのタンガニーカ、現タンザニアへのルートの一部となる、ザンベジ川を利用する水運を計画する。
インパリラの子供達
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インパリラの子供達。
カプリヴィは、現在のカプリビ回廊に相当する大英帝国の領土を、領土交換交渉によって獲得し、現在のカプリビ回廊が誕生する。
インパリラ
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インパリラの民家。
ザンベジ川の水運計画だが、実際には下流に大瀑布のビクトリアの滝が水路を塞いでおり、このルートは利用できなかった。
カプリビ回廊のカプリビは、ドイツ帝国宰相のカプリヴィに因んで付けられた。
バオバブの木
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カプリビ回廊はボツワナとの国境線をめぐる、国境紛争の地ともなっている。
カプリビ回廊にはチョベ川が分かれた水路があり、中州になっている島がいくつも在り、どの水路を国境線にするかで長年争った。
特に東側は、実際にボツワナのチョベ国立公園の一部みたいで、筆者もチョベ滞在中に地元ガイドと供にチョベ川を渡って、簡単にナミビア領へ入国し、この地へ行けた程だ。
パパイア
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これはどうやらパパイアの様だ。
熱帯の地方で良く栽培されている、熱帯果樹。
日本でも、南九州や沖縄などで農業を行っている。
ニワトリ
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ニワトリの親子だ。
この辺りでは放し飼いが普通の様だ。
道で見かけた牛やニワトリなどが、貴重な肉になるのだろう。
インパリラ
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インパリラ島には荒れ地を平らにしただけの、滑走路しか無いエア・ストリップと呼ばれる簡易発着場があり、セスナなどの小型飛行機が降りる事ができる。
定期便は無く、全てチャーター便で、飛行場名はナミビア・イースト・エアー・ベース。
南アフリカのナミビア統治時代、この地に駐屯していた南アフリカ国防軍の軍事基地の跡。
チョベ川
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村はずれにあるチョベ川の風景。
チョベ川の川岸を歩く。
この辺りは比較的川底が浅く、岩場が多いので、急流となっていて白波が立っていた。
チョベ川
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チョベ川の風景。
カプリビ回廊では近年、カプリビの分離独立を求めたカプリビ解放軍と、ナミビア政府との武力紛争、カプリビ紛争も起きている。
背景には民族間の対立、民族紛争がある。
チョベ川
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チョベ川の風景。
かつてこの地には、ロジ王国が存在した。
カプリビ回廊にはロジ語を話すロジ族が多く暮らし、オバンボ族が多いナミビアよりも、周辺のアンゴラ、ザンビア、ボツワナとのつながりを、より強く感じている事が紛争の根源。
チョベ川
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岩の上にいたのは、チドリの仲間のアフリカレンカク。
インパリラ島とチョベ国立公園の間を流れるチョベ川は、アンゴラの高地から流れ出し、ザンビアとの国境付近から、カラハリ砂漠の北側を南東へと流れる。
チョベ川
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チョベ川の風景。
チョベ川の上流部はクワンド川からリニヤンティ川と名前を変え、カプリビ回廊の中ほどにあるリアムベシ湖からは、チョベ川となる。
チョベ川
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チョベ川の岸辺の風景。
インパリラ島の東端でチョベ川はザンベジ川と合流、ザンビアとジンバブエの国境を作り、ビクトリアの滝となって流れ落ちる。
チョベ川
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チョベ川で、モーターボートに乗って釣りをする人を見かけた。
ガイドさんに聞くと、ティラピアやナマズ、コイの仲間のバーベルやイエローフィッシュが釣れるそうだ。
大物では巨大でどう猛な、タイガーフィッシュがいるそうだが、滅多に仕留められない、との事。
チョベ川
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そろそろインパリラの観光もおしまい。
再び転覆しそうなカヌーで、ボツワナへ戻ります。
ナミビア~ボツワナ国境越え
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ナミビアのインパリラとボツワナのチョベとの間の、カヌーでの国境越え風景。
一見、ほとんど密入国している様に見えてしまう。
川面を渡る風が心地よく、水鳥達を眺めながらの、ゆったりとしたカヌーに揺られての国境越え。
入国ビザと入出国スタンプ
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ナミビアの入国ビザと入出国スタンプ。
空港では無く、カヌーで入国したカプリビ回廊、インパリラでのビザとスタンプ。