ノルウェー王国(山岳地帯)
山岳地帯
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ノルウェー首都、オスロを離れ北上、フィヨルド観光の拠点、グドバンゲンを目指します。
オスロ北西は山岳地帯の湖水地方が広がっている。
ここはオスロから30kほど北西にある湖、ティリフィヨルデン湖。
氷河湖
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まずはお昼ご飯を予定しているファーゲルネスへ向かいます。
ここはシュタインスフィヨルデン湖で、先ほどのティリフィヨルデン湖と北側でつながっている。
これらの湖は氷河湖で、氷河時代の終わりに氷河が削った跡が湖になった。
ノルダーホフ教会
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オスロからは高速道路のヨーロッパヴェイE16号線を走ります。
この辺りはなだらかな丘陵地帯が広がり、牧歌的な車窓が楽しめる。
写真はリンゲリケ市のヘーネフォスの町を通過中、牧草地に建つノルダーホフ教会。
ドライブイン
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途中立ち寄ったドライブインのギフトショップ。
トナカイの毛皮も売っており、北欧の国らしい雰囲気の店。
ドライブイン
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店内に飾られていたヘラジカの頭部はく製。
ヘラジカは現在生息しているシカの仲間では最大の大きさ。
北欧なのでトナカイかなと思ったが、角が平たくなっているのでヘラジカだろう。
ドライブイン
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ドライブインで出会ったノルウェーの男の子。
アウルダル教会
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アウルダルの町を通過中。
この教会はアウルダル教会。
18世紀中ごろに建てられた教会。
軽便鉄道
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軽便鉄道の車両が置かれていた。
当時はこの辺りを非電化単線の鉄道が通っていた。
現在は廃線となっている。
ストロンダフィヨルデン湖
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ストロンダフィヨルデン湖の湖畔に出た。
そろそろ、ランチ予定のファーゲルネスの町だ。
ファーゲルネス
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ファーゲルネスの町の湖畔に建つホテル、スカンディック・バルドレス。
お昼ご飯に立ち寄った。
ファーゲルネス
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ファーゲルネスの町はストロンダフィヨルデン湖の東側に位置する。
町の北側にあるセーブフィヨルデン湖から流れ出るネセルヴィ川が町を通り、ストロンダフィヨルデン湖へ出る。
ファーゲルネス
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ストロンダフィヨルデン湖に小さな島、ウェスル島があり、ホテルの湖畔から木の橋が架けられていた。
ファーゲルネス
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ストロンダフィヨルデン湖に駐機している水上飛行機。
湖水地方では鉄道もなく、道路も曲がりくねった道なので、移動手段は専ら飛行機なのだろう。
それもわざわざ飛行場を造らなくとも、波の少ない氷河湖を使った水上飛行機が重宝されている。
小型のセスナ機ばかりで、飛行艇の様な大型機は見かけなかった。
ストロンダフィヨルデン湖
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湖畔から眺めたストロンダフィヨルデン湖。
町の名のファーゲルネスのファーゲルとは美しいを、ネスとは岬を意味する。
確かにネセルヴィ川が流れ込む南側に、湖に突き出たストロイ半島がある。
ファーゲルネス
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美しい湖畔の風景。
湖に突き出たストロイ半島と、小島のウェスル島に囲まれたネセルヴィ川の河口は、全くと言って良いほど波が無く、水上飛行機の基地には持ってこいだ。
ファーゲルネス
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北欧の民話に登場する小人の妖精、トロール。
ノルウェーでは深い森に暮らすとされる。
怒らせるといたずらをされ、優しくすると幸福をもたらしてくれる。
ストロンダフィヨルデン湖
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ファーゲルネスを後にヨーロッパヴェイE16を北西へ。
鏡の様な湖面のストロンダフィヨルデン湖を眺めながら、しばらく東岸を走る。
ストロンダフィヨルデン湖
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ストロンダフィヨルデン湖は南東から北西へ延びる氷河湖で、長さ17k、最大幅1.2k、最深95m。
湖の北西で、小さな氷河湖のフェリスフィヨルデン湖を挟み、スライドレフィヨルデン湖とつながる。
スライドレフィヨルデン湖
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ストロンダフィヨルデン湖の最北にある町、ロンを過ぎるとスライドレフィヨルデン湖が現れる。
長さが16k程の湖。
フィヨルド湖と名が付いてはいるが、氷河湖では無く、普通の湖だそうだ。
リフォッセン
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スライドレフィヨルデン湖の北東は、さらに北東にあるヴァンスミジョセ湖から流れ出るストローニ川とつながっている。
この滝はリフォッセンで、美しい渓谷を持つストローニ川を流れ落ちる。
ドロシャ滝
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ストローニ川からヴァンスミジョセ湖に入る。
ヨーロッパヴェイE16のクヴァムスクライフ・トンネルを抜けると、ヴァンスミジョセ湖に落ちる、細長いドロシャ滝が見えてくる。
ヴァンスミジョセ湖
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東西に延びるヴァンスミジョセ湖。
長さは13kほどで、最大の深度は150mほど。
湖面に逆さまに映し出す風景が美しい。
ヴァンスミジョセ湖
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最も幅の広いところで2kほどと、細長いヴァンスミジョセ湖。
大小多くの湖が点在する山岳地帯の車窓風景は、いつもは単調な車窓風景も、ここでは美しい風景に退屈しない。
タサベッケン滝
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ヴァンスミジョセ湖畔の小さな集落に流れ落ちる滝は、タサベッケン滝。
エルトゥンス滝
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ヴァンスミジョセ湖の西の端辺りを通過中。
この滝は小さな村、オエ村の南西にあったエルトゥンス滝。
筆者が訪れた当時はこの道を通り、滝が見えたのだが、現在は手前のシュタインデヨルトから南側に新道のタインヴェーゲン・トンネルができている。
滝が見えたこの道は旧道オイエヴェゲンとなり、観光では通らない様だ。
ティンクリセット村
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ここはティンクリセット村。
一休みのため、ドライブインに立ち寄りました。
カフェ・レストランのフェルステュー、お茶を頂きました。
ティンクリセット村
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お茶の後は周辺をぶらり散策。
ドライブインの西側には、きれいな渓流が流れていた。
ティンクリセット村
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ティンクリセット村は登山やハイキングの基地となっていて、多くのペンションや山小屋が山の裾野に建っていた。
ティンクリセット村
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小さな滝をいくつも作りながら流れ落ちる渓流はビョルドラ川。
西側にある小さな湖、ビョルダルシェドネットから流れ出る。
オトロ湖
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ティンクリセット村のドライブインからヨーロッパヴェイE16は南へ進路を変える。
ここはオトロ湖。
湖から流れ出る川はベグナ川となって、北東へ向かい、ティンクリセット村を通る。
オトロ湖
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現在はティンクリセット村から新しいトンネル、5.8kのフィレフィエル・トンネルができている。
ヨーロッパヴェイE16は新しい道となり、筆者が通った道は旧道ニストーゴヴェゲンとなっている。
オトロ湖も現在の観光ルートでは見る事が無い様だ。
紅葉
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紅葉が美しい山岳地帯の風景。
筆者が訪れたのは9月末で、少し紅葉には早いかと思ったが、緯度が北であり、標高の高い山岳地帯だったので、丁度見ごろの紅葉だった。
紅葉
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紅葉が美しいヨーロッパヴェイE16沿線風景。
ヨーロッパヴェイは欧州自動車道路の事で、ヨーロッパ各国を結ぶ国際道路網。
山岳地帯
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欧州自動車道路網はEで始まる道路番号が付いており、幹線道路では数字2桁、ローカル線では数字3桁が付けられている。
筆者が通っているE16はイギリスのベルファストからエディンバラを通り、ノルウェーのベルゲン、オスロを経てスウェーデンのイェヴレまで、途中フェリーを介して1180kの道路。
羊
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山の谷あいの草地にいた羊。
羊が草をはむ、のどかな風景。
ノルウェーでは豚や牛よりも圧倒的に羊の牧畜が多い。
ボルグンド
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ここはボルグンドの村。
この村には木造教会のスターヴ教会がある事で知られ、ソグネ・フィヨルド観光への途中、多くの人が立ち寄る。
ボルグンドのスターブ教会
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スターブ教会とは一つの教会を指す固有名詞では無い。
ノルウェー独自の木造建築による教会を意味する。
したがってここの教会は正式にはボルグンドのスターブ教会、と言う事になる。
ボルグンドのスターブ教会
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ボルグンのスターブ教会はフィヨルドの峡谷の谷間に建てられている。
教会の周りには沢山の墓石が置かれていた。
ボルグンドのスターブ教会
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尖がった屋根の先には魔除けの竜頭が飾られている。
うろこの様に見える屋根は木羽板で葺き、防腐剤の松脂で真っ黒、と言った独特の外観をしている。
ボルグンドのスターブ教会
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木造教会は12世紀ごろから14世紀にかけて、数百以上建てられたが、現在で残るものは30にも満たない。
建築には釘を使わないで木材をはめ込み、組み合わせて建てている。
ボルグンドのスターブ教会
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ボルグンドのスターブ教会を背に、筆者近影。
がけ崩れ
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スターブ教会を後に今夜の宿、ラルダールへ向かう。
宿には明るいうちに着くな、と思っていたが途中、なんとガケ崩れで道がふさがっている。
しばらく待っていると道路補修用の重機がやってきた。
タイン湖
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残念ながら道路は開通せず。
仕方がないので北側に迂回路を遠回りした。
ここはタイン湖。
貯水量が比較的多く、水力発電所が稼働している。
トロルメン湖
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ここはトロルメン湖、小さな湖。
日は落ち、辛うじて湖面が確認できるほどに暗くなってきた。
オーヴレ・オールダル
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峠のトンネルを越えると眼下に町の灯が。
遠回りとなったが、しかし、悪い事ばかりとは言えず、夜になって山間の町オーヴレ・オールダルの町灯りの美しい夜景を見せてくれた。
アルダルス湖
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オーヴレ・オールダルの町はアルダルス湖の湖畔にある町。
町明かりが湖に移り、きれいな夜景を見せてくれた。
ラルダール
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遠回りの結果、ホテルへ着いたのは夜遅く。
結局、ボルグンドからラルダールまで10k程だったが、立ち寄ったドライブインがあったティンクリセット村まで戻り、そこから北側のルートを取った。
周辺は真っ暗だったので、いつもは出歩くところ、遅めの食事とシャワーを浴び、一目散にベッドへ。
ラルダール
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昨夜は暗くて周りが判らなかったラルダールの町。
早朝、部屋の窓から見た町の風景。
ラルダール
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こうして改めて周辺を見渡すと、ラルダールの町はかなり山深い所にある町だった。
ラルダールの町は東西に長く、中央をラルダールセルヴィ川が流れている。
ラルダール
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朝食後、出発までの少しの時間、ホテル周辺を散策しました。
ラルダールの語源は古代北欧語で川を意味するラルーから来ている。
ラルダール
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ホテル周辺はこじんまりとしており、ぐるっと散策するのに時間はかからなかった。
ラルダールセルヴィ川はサーモンフィッシングが楽しめる川としても知られている。
ラルダールの町は釣り人たちの基地ともなる。
ラルダール
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ラルダールの町の家はどれも木造りで、白や明るい茶系でペイントされた、かわいい家々が続く。
ラルダールセルヴィ川の北と南の山岳地帯は豊かな猟場となっていて、シカやトナカイ、ヘラジカなどを狩猟する事ができる。
ラルダール
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フィヨルド観光へのトランジット的に立ち寄ったラルダールの町だったが、のんびりと滞在するには打って付けの所だったので、少しもったいない。
ラルダール
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散策中に見つけたクラフトショップ。
ラルダールの町はラルダールセルヴィ川が削ったラルダール渓谷にある。
ラルダール
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お店は開店前だったので入れず、入り口のディスプレイをのぞいてみました。
ラルダール渓谷は古代より人類が住んでおり、石器時代の遺物も発掘されている。
ラルダール
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静かで綺麗なラルダールの町を出発しフィヨルド観光へ向かう。
ラルダール渓谷は古くから東西の交通の要衝となっており、現在でもヨーロッパヴェイE16の中でもラルダールの町を通るルートは重要なルートとなっている。
ラルダール・トンネル
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ラルダールを後にして、一路ソグネ・フィヨルド観光の拠点グドバンゲンへ向かう。
ここは途中に通ったラルダール・トンネル。
青くライトアップされた、氷河をくり貫いたイメージにしている。
ラルダール・トンネル
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ヨーロッパヴェイE16を構成するラルダール・トンネルは2000年に開通した。
全長24.5kで、道路のトンネルでは世界最長。
時速70kでかっ飛ばしても20分はかかる。
オーランドバンゲン
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ラルダール・トンネルを出て西へ。
この村はオーランドバンゲン。
オーランドセルヴィ川がフィヨルドに流れ込む河口に位置する。
オーランド・フィヨルド
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オーランドバンゲン村を過ぎると、有名なソグネ・フィヨルドの支流に当たるオーランド・フィヨルドの東側に出る。
風景も典型的なフィヨルドの姿になってきている。