南アフリカ共和国(喜望峰)
喜望峰へ
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ケープタウンを離れ、一路南下。
ケープ半島の突端にある喜望峰へ向かいます。
ビクトリア・ロードと呼ばれる海岸線を走る道路が、ハウト湾に面したハウト・ベイの港町まで続く。
この辺りはクリフトンと呼ばれる、海岸線に高級別荘が建つエリア。
キャンプス・ベイ
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美しいビーチが見えてきた。
キャンプス・ベイのビーチだ。
緩やかな弧を描く小さな湾、キャンプス湾に面している。
キャンプス・ベイ
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キャンプス・ベイにはケープタウンの裕福な人たちが優雅な佇まいの邸宅を構える。
ホテルやレストラン、ショップ、雰囲気の良いオシャレなカフェやバーが建ち、シーズンには国内や海外の観光客も集まる。
キャンプス・ベイ
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夏季の高級リゾート地として人気のキャンプス・ベイ。
ビーチは人で埋め尽くされると言う。
ベンゲラ海流がもたらす冷たい海水のため、避暑には適しているという。
キャンプス・ベイ
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山々と白い砂浜が織りなす風光明媚な海岸線。
シーズン中は多くの車で渋滞も起こるビクトリア・ロードだが、筆者が訪れたのは春だったので、それほどの人出は無かった。
十二使徒
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キャンプス・ベイの南側に連なる山々は十二使徒。
テーブルマウンテンから南に延びる山々で、峰々が連なる事から、キリストの12人の使者に見立てて十二使徒と呼ばれている。
ハウト・ベイ
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ビクトリア・ロードを南まで突き当たるとハウト・ベイの港町に出る。
ハウト・ベイはオットセイの群棲地であるドイカー島観光で知られる。
これから観光船に乗ってドイカー島へ向かいます。
ドイカー島
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ドイカー島で日向ぼっこする、おびただしいオットセイの群れ。
ドイカー島はハウト湾を出て少し北側、ハウト・ベイ町の西にそびえる半島の様な山、カーボンケルベルクの南に浮かぶ岩礁の様な小島。
ドイカー島
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ドイカー島に群棲するオットセイはミナミアフリカ・オットセイ。
小さな岩礁にひしめき合う様に群れていた。
ただチョット困った事は、フンの臭いが強烈な事。
ドイカー島
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ドイカー島には上陸できないので、観光は全て船の上から。
この辺りの海域はエサの魚が豊富なのだろう、海の中にもたくさんのオットセイが泳いでいた。
ドイカー島
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大きなオスを中心に小柄なメスが取り囲んでコロニーを作っている。
生息するオットセイは数千頭にもなると言う。
センティネル
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ドイカー島観光はおしまい。
ハウト・ベイの港へ戻ります。
この尖がった山はドイカー島の東にそびえる、センティネルと呼ばれる岩山。
リヒテンシュタイン城
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帰りの船から、ハウト・ベイ西側の山、カーボンケルベルクの裾野に建つ古城を模して建てられたリヒテンシュタイン城。
オーナーが宿泊用のヴィラとして貸し出しており、宿泊する事ができる。
ハウト・ベイ港
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ハウト・ベイの港に戻ってきました。
港には観光客相手の露店が開かれており、様々な民芸品が売られていた。
これはダチョウの卵の殻を彩色した工芸品。
ミューゼンバーグ
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ハウト・ベイから南西へ。
ミューゼンベルフ山の峠を越えると、喜望峰のあるケープ半島のつけ根に広がるフォールス湾に出る。
車窓からはミューゼンバーグの町が見える。
ミューゼンバーグ
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ファルス湾に面したミューゼンバーグのビーチ。
とてもいい波が来るのでサーフィンにはもってこい。
サーファーに人気のビーチ。
ケープ半島
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峠の展望台からケープ半島方向の風景。
ミューゼンバーグは小さな海辺の町だったが、イギリス人ケープ植民地政治家で、アパルトヘイトに繋がる人種差別政策をとったセシル・ローズや、イギリスの小説家ラドヤード・キップリングがここに別荘を建ててから、富裕層のリゾート地となった。
カルク・ベイ
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さらに南下。
この辺りはカルク湾に面した漁村、カルク・ベイの港町。
フィッシュ・フック
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カルク・ベイを過ぎるとフィッシュ・フックの町に出る。
この町は海水浴やサーフィンとして、とても人気のビーチ、フィッシュ・フック・ビーチで知られる。
ザ・ガレー・フィッシュ・フック
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昼食はフィッシュ・フック・ビーチに面したレストラン、ザ・ガレー・フィッシュ・フックで頂きました。
やっぱりシーフードでしょう。
ロブスターと魚のグリルとキンキンに冷えたビール。
最高!!
フィッシュ・フック・ビーチ
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昼食後は浜辺を散策。
なだらかなで遠浅の砂浜はきめが細かく、白くて美しい。
確かに海水浴には最適のビーチだ。
フィッシュ・フック駅
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フィッシュ・フック駅の風景。
フィッシュ・フック駅は南アフリカの鉄道、メトロレールの西ケープを走るサザンラインの駅。
サザンラインはケープタウンからサイモンズタウンまでの近郊鉄道。
ケープタウンからフィッシュ・フックまでは1時間程度。
ミナミセミクジラ
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フィッシュ・フックからさらに南へ。
ここは海軍基地があるサイモンズタウンの港。
なんと、その港にクジラがいた!!ラッキー。
ミナミセミクジラという種で、フォールス湾に回遊してくるらしい。
ホエールウォッチングが盛んなのは、前述したカルク・ベイだが、サイモンズタウンの港にも出没した。
ボルダーズ・ビーチ
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ここはボルダーズ・ビーチ。
サイモンズタウンの直ぐ東にある、ペンギンの繁殖地で知られる海岸。
写真はボルダーズ・ビーチ入口の看板。
受付ゲートを通って中へ入ります。
ボルダーズ・ビーチ
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なだらかな浜辺と内陸には巣を作るのに最適のブッシュがあるボルダーズ・ビーチ。
ここのペンギンの種類はアフリカペンギン、一般的にはケープ地方に多く生息するためケープペンギンと呼ばれる。
ボルダーズ・ビーチ
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砂地の草むらを歩くペンギンたち。
ケープ半島にあるこの海岸には、たくさんのケープペンギンが住んでおり、すぐ身近に見れるため人気の観光スポットとなっている。
ボルダーズ・ビーチ
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愛らしいペンギン達、波辺で日光浴していた。
彼らの住まいを荒らさない様に、我々は砂地のブッシュに作られた木の橋を渡って、その上から観光する。
誰もが大事にしているので人に馴れ、ペンギン達はかなり近寄っても逃げない。
ボルダーズ・ビーチ
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岩の上にもたくさんのペンギン達がいた。
ケープペンギンは南アフリカとナミビアの海岸線でのみ生息する中型のペンギンで、鳴き声はロバに似た声と言われる。
ボルダーズ・ビーチ
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海辺を泳ぐペンギン達。
ケープペンギンは絶滅危機種となっており、ボルダーズ・ビーチではケープ自然保護団体の監視下で保護されている。
ボルダーズ・ビーチ
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浜辺を埋め尽くすペンギン達。
ボルダーズ・ビーチはテーブルマウンテン国立公園の一部に指定されており、この海域にはイワシ類が多く生息するため、ケープペンギンが定住する事ができる。
ボルダーズ・ビーチ
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2匹ペアのペンギンをよく見かけた。
おそらくカップルなのだろう、砂浜から陸へ入ったブッシュに多く見かけた。
ケープペンギンの繁殖時期は特に決まっていなく、一年中らしい。
ボルダーズ・ビーチ
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ボルダーズ・ビーチ周辺は花崗岩の岩が浜辺に露出しており、岩(ボルダーズ)から地名の由来となっている。
ペンギンの生息地以外は浜辺に立ち入っても良い。
ケープ植物区保護地域群
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ケープ半島も随分と南に入ってきました。
この辺りは豊かな自然が残されており、固有の植物、野生の動物が数多く生息する地域で、手厚く保護されている。
ケープ植物区保護地域群としてユネスコ世界自然遺産に登録されている。
ボンテボック
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世界遺産、ケープ植物区保護地域群を通過中に見かけたボンテボック。
ウシの仲間アンテロープに属し、アフリカ南部に生息する。
乱獲され数が減り、絶滅寸前に至った。
現在では絶滅危惧種に指定されている。
ケープポイント
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ここはケープポイント。
ケープ半島の南東の突端にある、喜望峰や大西洋を見下ろすビューポイントとして知られる、人気の観光地。
写真は入り口に置かれていた看板。
ケープポイント
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駐車場から展望台までは車の乗り入れは禁止。
遊歩道を上り、灯台のある高台まで向かいます。
ケーブルカー
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乗り物が動いていた。
ケーブルカーだ。
展望台まで往復している。
ケーブルカー
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ここはケーブルカーの乗り場。
これからケーブルカーに乗り込みます。
展望台までの距離はそれ程無く、遊歩道を歩いても良いのだが、上り道と言う事もあり、行きだけケーブルカーを使いました。
ケーブルカー
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ケーブルカーの車窓から見た、行き違いする下り列車の風景。
ケーブルカーの走行距離は600mほど。
灯台
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ケーブルカーの到着駅から先に灯台が見える。
ここがビューポイント。
美しい花々を植え込んでいる階段を上ります。
灯台
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灯台までたどり着きました。
この灯台は現役を引退して、現在は使われていないそうだ。
観光用の灯台としてケープポイントの風景を引き立てている。
喜望峰
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この岬の突端が名高い喜望峰。
ケープポイントの展望台から西へ1.5k程にある。
喜望峰手前に広がる白いビーチはディアス・ビーチ。
喜望峰
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バスコ・ダ・ガマのインド航路発見で有名な喜望峰。
ケープポイントの展望台から見た喜望峰。
かなり下の方まで下りる事ができそうだが、帰りの登りを考えると尻込みしてしまいます。
ケープポイント
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ケープポイントの岬は垂直にそびえる崖となっていて、海に落ち込んでいる。
吸い込まれそうな迫力だが、エメラルドグリーンの海と波の白いしぶきが美しいコントラストを見せていた。
ケープポイント
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ちょうど、太平洋とインド洋が交差する岬、ケープポイント。
ケープ植物区保護地域は比較的なだらかなブッシュが続いていたが、ケープポイントは険しい岩山となっている。
ケープポイント
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崖の中腹には小さな灯台が見える。
現在使われている、新ケープポイント灯台。
この灯台はとても明るいらしい。
ケープポイント
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喜望峰を背景に筆者近影。
駐車場辺りから崖を下る登山道が通じており、ディアス・ビーチや喜望峰まで歩いて行けるらしい。
喜望峰
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ケープポイントから少し戻り、ケープ半島の西側に回り込む。
ここが喜望峰。
岬の岩山と喜望峰の看板。
喜望峰はアフリカ大陸の最南端のイメージが強いが、そうではない。
喜望峰
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喜望峰自体は割りと殺風景な岩山と断崖があるだけ。
周囲の海には岩礁がいくつもあり、大西洋からの荒波が打ち付け、白いしぶきを上げていた。
喜望峰
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喜望峰の看板を前に筆者近影。
看板にはCape_of_Good_Hopeと記されている。
考えてみると、Capeは「岬」であって「峰」ではないのに。
ケープ植物区保護地域群
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喜望峰を後にケープタウンへ戻ります。
途中、再びケープ植物区保護地域を通ります。
これは来る時に見かけたボンテボック。
群れで数頭いた。
ケープ植物区保護地域群
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海辺の近くにいたダチョウ。
これはオス。
オスは体が黒で、お腹周りが白。
メスは全身が灰色。
ケープ植物区保護地域群
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美しい花々が咲き、豊かな自然が残るケープ植物区保護地域群。
野生の動物も多く生息し、見かけたボンテボックやダチョウ以外にもシマウマやサルの仲間、バブーンやヒヒなどがいる。