スペイン王国(トレド)
トレド
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ここはラ・マンチャ地方、トレドの街。
アルカサル南西角から旧市街を歩く。
路地の先に見える尖塔はトレド大聖堂の鐘楼。
トレド旧市街
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トレドの旧市街は坂道や階段が多い。
街はテージョ川が大きく蛇行して削った小高い丘の上につくられている。
トレド旧市街
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トレドの旧市街の風景。
トレドはマドリードから南西に70kほどに位置する、ラ・マンチャ地方の主要都市。
トレド旧市街
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トレド大聖堂への細い通り、コリセオ通りの風景。
古い、中世の時代の雰囲気が残る通りだ。
トレド旧市街
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エルマンダー通りに出た。
トレド大聖堂の近くだ。
トレド旧市街
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エルマンダー通りにあったこの建物はヘルマンダッドの家。
アラゴン王とカスティーリャ女王の時代、兵舎として使われた。
現在、トレド市議会や市立文化センターとして使われている。
トレド大聖堂
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トレド大聖堂、獅子の門の風景。
大聖堂の南側、カルデナル・シスネロス通りに面している。
市庁舎広場
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獅子の門からカルデナル・シスネロス通りを西へ突き当たると広場にでる。
市庁舎広場で、左がトレド市庁舎。
右の建物はトレド大司教宮殿。
市庁舎広場
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市庁舎広場に建つトレド大司教宮殿。
東側にはトレド大聖堂が隣接して建っている。
トレド大聖堂
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トレド大聖堂の風景。
西にある市庁舎広場に向いているファサード正面。
門は免罪の門。
トレド大聖堂
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トレド大聖堂はカスティーリャ王国フェルナンド3世により13世紀中頃に建設が始まり、15世紀末に完成した。
正式にはサンタ・マリア・デ・トレド大聖堂だが、一般にはカテドラルと呼ばれている。
トレド旧市街
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市庁舎広場から西へ、旧市街の通りを歩く。
トレドは16世紀末から17世紀に掛けて活躍したギリシア人の画家エル・グレコが定住して作品を創作した事でも知られる。
トレド旧市街
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旧市街を歩いていると鍛冶屋の看板があった。
トレドの街は昔から鉄製品の生産で知られている。
今でも手作りの鉄器具などを作っている工房が残っている。
トレド旧市街
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トレドは6世紀、スペインを支配した西ゴート王国の首都となる。
8世紀、イスラム王朝ウマイヤ朝の支配下に入り、イスラム文化が400年間花開く事になる。
トレド旧市街
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12世紀、キリスト教カスティーリャ王国の支配下に置かれたトレドは、それまでのイスラムやキリスト教文化、それにユダヤ教も相まった独特の文化を持つ都市となった。
修道院
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旧市街アンヘル通りをさらに西へ進むと、少し広い通りレジェス・カトリコス通りに出た。
この建物はサン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院。
8角形のドームが特徴的だ。
芸術工芸学校
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サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院の南側に建つのはトレドの芸術工芸学校。
1880年代に芸術家や工芸職人を育成するために建てられた。
修道院
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サン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院の北側、ファサード前の広場からの風景。
15世紀中頃の建築。
修道院前の広場
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修道院前の広場は高台で見晴らしが良く、西側のテージョ川が削った深い谷間の風景を見せてくれる。
マキューダ公爵宮殿
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修道院広場の北側に残るマキューダ公爵の宮殿跡。
16世紀ごろに建てられた。
カーヴァ宮殿とも呼ばれる。
トレド旧市街
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マキューダ公爵宮殿辺りからテージョ川へ下りていきます。
クエスタ・デ・サン・マルティン通りの階段のある細い通りの風景。
サン・マルティン橋
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テージョ川とサン・マルティン橋の風景。
道路沿いに昔の城壁が残っており、そこからの展望風景。
サン・マルティン橋
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サン・マルティン橋を渡ります。
橋から北側の風景。
先程の城壁の跡が見える。
左はカーヴァ浴場の塔。
サン・マルティン橋
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サン・マルティン橋から南側、上流の風景。
サン・マルティン橋の古い石橋は12世紀に架けられたが、戦争で喪失、14世紀に入り再建されたもの。
サン・マルティン橋
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サン・マルティン橋から北側、城壁の風景。
蛇行したテージョ川に囲まれたトレドでは、川からの攻撃に備えて川沿いに城壁を築いた。
サン・マルティン橋
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サン・マルティン橋から、今来た北東側の風景。
橋のたもとの両側には堅固な要塞が建っている。
トレドの街の防衛の要だった。
サン・マルティン橋
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サン・マルティン橋から南側、上流の風景。
岸辺にある古い建物は水車小屋。
綺麗に修復されている。
サン・マルティン橋
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サン・マルティン橋を渡り切った、南側からの風景。
石造りのアーチ橋、高いアーチは5つある。
橋から見る古い建造物とテージョ川の渓谷美は人気の観光スポット。
サン・マルティン橋
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サン・マルティン橋の北側風景。
今に残る城壁の多くはキリスト教支配以降の物だが、古くは西ゴート王国時代の物も残る。
サン・マルティン橋周辺の城壁は比較的美しく修復されている。
サン・マルティン橋
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サン・マルティン橋、南側からの風景。
右下は水車小屋、左上はサン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院。
金属細工の工房
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ここは金物の金属装飾加工の工房。
色々な金物にタガネで模様を刻んでいきます。
製品は隣接するお土産屋でも手に入れる事ができる。
アルカンタラ橋
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この石橋はアルカンタラ橋。
サン・マルティン橋の上流、トレドの街の東側に架かる。
サン・マルティン橋よりも歴史的にはとても古く、ローマ時代に初代の橋が架けられた。
トレドへ鉄道で来る人はこの橋を利用する。
パラドール・デ・トレド
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ここは筆者が宿泊したホテル、パラドール・デ・トレド。
パラドールとは中世の古城や修道院などを改修して宿泊施設としている国営のホテルの事。
パラドールからの風景
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このパラドール・デ・トレドの魅力は部屋のベランダからトレドの街を一望できる事。
街の西側の風景。
中央上にサン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院が見える。
パラドールからの風景
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更に右側、街の真ん中辺りの風景。
写真中央の建物は聖イルデフォンソ神学校。
その上の塔はトレド大聖堂の鐘楼。
左は聖イルデフォンソ・イエズス教会。
パラドールからの風景
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パラドールからのトレド大聖堂の全景。
トレド大聖堂はスペインにおけるカトリックの総本山。
大聖堂、カテドラルは上から見ると全体の形がキリスト教のシンボル、十字架の形をしている。
パラドールからの風景
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更に右側、街の東側の風景。
奥の大きな建物はアルカサル。
街のひときわ高い丘の上に建つ要塞。
11世紀に築かれた。
パラドールからの風景
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パラドールからのテージョ川の眺め。
先程渡ったサン・マルティン橋と橋の要塞が見える。
奥の橋は近代的な車も渡れるカバ橋。
パラドールからの風景
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パラドールからのトレド旧市街の風景。
石造りの乳白色の壁、レンガ色の屋根が密集している。
パラドール
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自室のベランダでマッタリとする筆者。
落ち着いた街並みの風景に、とても癒されます。
パラドールからの夕景
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夕刻間近、雲の切れ目からまばゆい夕日がサッと射して来た。
瞬間、黄金色に浮かび上がる古都トレドの街並み。
パラドールからの夕景
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夕景の中のトレド大聖堂。
トレド大聖堂の見所は聖具室に展示されているエル・グレコやゴヤ、ラファエロなどの多数の絵画と宝物室に展示されている、純金や宝石で作られた聖体顕示台。
パラドールからの夕景
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黄金色に輝くトレドの旧市街。
右の建物はサン・マルコス教会。
その奥のドームは聖イルデフォンソ・イエズス教会。
パラドールからの夕景
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街の西側の谷間の風景。
この時間帯のトレドの旧市街の風景は、夕日に照らされた建物と日陰の建物とのコントラストが幻想的に美しい。
パラドールからの夕景
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日が傾き、夕刻になりました。
コントラストの低いトレド旧市街の薄暮の風景。
真っ暗になる直前の、空が濃い紺色になるこの少しの時間の風景も捨てがたい。
パラドールからの夕景
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16世紀中頃、スペイン王フェリペ2世がトレドからマドリードに首都を遷都するとトレドの黄金時代は終焉を迎える。
しかし街の美観を守る政策が打たれたため、街全体が中世の時代そのままの姿で残る事になる。
パラドールからの夕景
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テージョ川の船着き場の風景。
対岸への渡し舟が観光シーズンに運航されるらしい。
パラドールからの夜景
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トレドでは夜になると街がライトアップされます。
漆黒の夜空に建物は浮かび上がり、とてもムードが有ります。
パラドールからの夜景
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ライトアップに浮かび上がるサン・マルティン橋。
トレドはマドリードからスペイン国鉄の高速鉄道AVANTが直通運行しており30分で行く事ができる。
パラドールからの夜景
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上の白く浮かび上がるのはサン・フアン・デ・ロス・レージェス修道院。
マドリードから鉄道を使えば日帰りでも観光できるトレドだが、この夜景を見ると、日帰りで帰るなんて、とてももったいない。
パラドールからの夜景
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トレド大聖堂をはじめ、テージョ川に囲まれたトレドの旧市街全体が、イスラム・キリスト・ユダヤと言った異なる文化が溶け込んだ文明の痕跡を残している事から、古都トレドとしてユネスコ世界文化遺産に登録されている。
パラドールからの夜景
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自室のベランダで美しい夜景を楽しむ筆者。
筆者の中でスペイン旅行で最も素晴らしく、気に入った観光地はここトレドだった。
パラドールからの夜景
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左はトレド大聖堂、右はアルカサル。
パラドール・デ・トレドは旧市街からテージョ川を挟んで南側の丘の上に建つ。
自室からトレドの街並みを眺める事ができ、とても人気のホテルだ。
パラドールからの夜景
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トレド大聖堂の鐘楼と左は聖イルデフォンソ・イエズス教会のファサード。
宿泊したパラドール・デ・トレドは世界遺産を見渡せる絶景ホテルと言われている。
パラドールからの夜景
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ライトアップに映えるカテドラル、トレド大聖堂の夜景。
トレド大聖堂は約270年もの長きに渡り建築が続けられ、ゴシック様式にイスラム建築とキリスト建築が合わさった特徴的な建築様式、ムデハル様式が加わっている。
パラドールからの夜景
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更に右へ、トレド大聖堂の東側に建つアルカサル。
アルカサルは古代ローマ帝国時代の宮殿跡を改築した要塞。
スペイン内戦時代に壊されたが再建され、現在は市民戦争博物館となっている。
パラドールからの夜景
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更に右側、アルカサルの東、テージョ川を挟んで対岸に建つのは陸軍の軍事訓練センター。
陸軍将校と下士官のための軍事訓練以外にもスポーツ活動の教育、体育教師の育成を行う中央体育学校、アカデミーとなっている。