シリア・アラブ共和国(アレッポ)
アレッポ
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ここはアレッポの街。
古代都市遺跡エブラから北東60Kにある。
まずは旧市街を散策する。
アレッポ旧市街
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いくつも折れ曲がり、複雑な旧市街の裏通り風景。
迷子になりそう。
アレッポ旧市街
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アレッポはシリアの中でも、首都ダマスカスに次いで大きい街。
歴史は古く、紀元前30世紀頃から街が形成されてきた。
レストラン・ヤスミーン・ハウス
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これからお昼を頂きに、レストランへ向かいます。
レストランはヤスミーン・ハウスと言うホテルのレストラン。
レストランにたどり着くのに迷いました。
レストラン・ヤスミーン・ハウス
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ヤスミーン・ハウス・ホテルは旧市街の奥にある、17世紀のアラビア建造物を改修してホテルにしている。
レストランはホテルの中庭に置かれていて、とても雰囲気の良いレストランでした。
アレッポ旧市街
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怪しげなオブジェをテラスに置いている。
何かと思えばオリエントハウスと言う名の骨董品店。
アル・ハタブ広場に有りました。
博物館
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国立アレッポ博物館の正面風景。
大きな博物館で、入り口には動物の背中に立っている、真っ黒の神像が3体置かれていた。
アレッポ城
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城壁に囲まれた、旧市街の中央にアレッポ城は建っている。
これはアレッポ城の入り口の風景。
アレッポ城
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アレッポ城はアレッポの街のシンボル的存在で、最大の観光スポット。
アレッポ城が建つ地は小高い丘となっていて、古代から自然の要塞となっていた。
アレッポ城
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丘の上に建つアレッポ城の、巨大な城門。
古代都市遺跡のエブラやマリなどから出土した、粘土板にくさび形文字で書かれた遺物からは、この丘には紀元前30世紀には古代神殿が建っていた、とされる。
その神殿はメソポタミア神話に登場する、気象の神ハダドを祀っていた。
アレッポ城
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アレッポ城へは、入り口から石の橋で城内へ入る。
石の橋の上から見た城壁風景。
かなりの傾斜があり、丘の上に建てられている事が判る。
右側の建造物は物見櫓。
アレッポ城
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城内から振り返って見た、入口の風景。
アレッポ城は世界で最も古く、最も大きい城とも言われている。
アレッポの街はシリアの中で北側に位置し、トルコとの国境に近い。
アレッポ城
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巨大な城門の下から城門を見上げる。
これから場内へ入ります。
アレッポの地は紀元前25世紀頃にアッカド王国の支配下に入り、交易都市となる。
アレッポ城
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巨大な城門の中は暗くて複雑な、迷路の様な通路が続く。
敵に侵入された際には惑わす事ができる。
おかげで筆者も迷いました。
アレッポ城
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城門を出た先、城内の通路を歩く。
アレッポ城を上から見ると楕円形をしている。
現在に残る建造物の多くは13世紀ごろの物。
堅固な城壁に守られた城は、城塞として十字軍の侵略にも耐えたという。
アレッポ城
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城内の風景。
城門や城壁に比べ内部は保存状態が悪く、所々崩れてはいるが、広い城内は一つの町の様だ。
これはアレッポ大地震が1138年と1822年に発生しており、特に1822年の地震で多くは破壊された。
アレッポ城からの旧市街風景
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アレッポ城の城壁の上から見た、アレッポ旧市街の風景。
全ての家は石造りで、中東らしい薄い石の色だけの、モノトーンの町並みが一望できる。
アレッポ城からの旧市街風景
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アレッポの街は紀元前19世紀頃の青銅器時代中期に、この地方を支配した遊牧民族アムル人の王国、ヤムハド王国の都となる。
丘の上に建つハダド神殿から、ヤムハド王国の都はハダドの都と呼ばれた。
アレッポ城からの旧市街風景
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ハダドの都は、メソポタミアと地中海を結ぶ交通の要衝となり栄えた。
ヤムハド王国は紀元前16世紀、ヒッタイト王国に滅ぼされる。
アレッポ城からの旧市街風景
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紀元前12世紀にはアッシリア王国、紀元前6世紀にアケメネス朝ペルシアと、この地の支配は移って行く。
アレキサンダー大王のマケドニア王国が、紀元前4世紀にこの地を支配。
円形劇場
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城内に有った円形劇場。
近年修復された新しい円形劇場は、実際に舞台として使用されていて、演劇などが催されている。
宮殿跡
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これは13世紀イスラム王朝アイユーブ朝時代の宮殿跡。
宮殿入り口のイスラム建築イーワーンの風景。
城塞の大モスク
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これは城塞の大モスクに建つ塔、ミナレット。
イスラム以前は教会が建っていた。
その後、11世紀ミルダース朝の時にモスクに建て替えられた。
謁見の間
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再び入り口の巨大な城門へ戻って来ました。
城門上部に残る、マムルーク宮殿の謁見の間へ入ってみました。
ここは玉座の間の謁見室で、床や天井には美しい模様が描かれていた。
グレート・モスク
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ここはアレッポ城と並びアレッポの象徴、グレート・モスク。
その中庭風景。
訪れた時は遅くなってしまい、日没後。
しかも雨が降って来た。
けれどライトアップの光が濡れた床を照らし、空に残るわずかなコバルトブルーと相まって、美しい夜景を見せてくれた。
グレート・モスク
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ダマスカスのウマイヤド・モスクと同様に、キリスト大聖堂をモスクに改修した建物。
これから礼拝堂へ向かいます。
礼拝堂へ続く通路には、美しい絨毯が真っ直ぐに敷き詰められていた。
グレート・モスク
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モスクの礼拝堂を出ると、外は完全に夜となっていた。
ライトアップが美しい、グレート・モスクのミナレットと清めの泉。
スーク
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アレッポのスーク。
ダマスカスのハミディーエ・スークも大きかったが、ここのスークも大きい。
日用雑貨、衣類から香辛料まで何でもある。
オリーブオイルから作る、有名なアレッポ石けんもおいていた。
スーク
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香辛料・スパイスの店。
古代ギリシア人のセレウコス朝支配の後、紀元前4世紀古代ローマ帝国の支配下となる。
西暦4世紀、ローマ帝国が分裂し、アレッポはビザンティン帝国の領土となる。
スーク
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絨毯の店。
10世紀にイスラム王朝のハムダーン朝の首都となり、アレッポはイスラム化して行き、神殿の丘は城塞、シタデルとなって行く。
11世紀のセルジューク朝時代に繁栄するが、12世紀に入り十字軍の侵攻に遭う。
十字軍防衛のため、丘の城塞は城壁で囲み、周囲に堀を巡らし、城砦化されてアレッポ城となる。
スーク
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衣服の生地を専門に置いている。
アレッポ旧市街はアレッポ城を含め、古代都市アレッポ、として世界文化遺産に登録されていた。
しかしシリア内戦によるアレッポでの戦火で、多くの歴史的建造物は破壊され、古代都市アレッポは危機にさらされている世界遺産に移行された。
スーク
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大きな荷物は車が入れないので、ロバの背に乗せて運んでいた。
ロバ君はおとなしくてかわいいのだが、狭い通路では少し邪魔。
スーク